8/20・21放映 NHK教育TV「ハートをつなごう」で発達障害第10弾

会社の中でコミュニケーションで何かと問題のある人達というのは一定の割合で存在するが、本人に悪気がなくなおかつ度が過ぎていて、何度苦言を呈されても改善できない場合、「もしかしてアスペルガーやADHDなどの発達障害では?」と思うことがある。 もしそ…

研究倫理審査申請書を無事提出

昨日までの提出期限だった、大学院の「研究倫理審査申請書」、無事提出できた。 これが通らないと研究そのものができないので、最初の大きなハードルだったが、提出できればあとはよほどのことがない限り落とされない、つまり落とされないようなちゃんとした…

ニートの研究と家族支援プログラム

それでふと思い出したのだが、うちの大学院のコースでまさにニート支援の研究をしていた。若年無業者の自立支援・社会参加のための心理教育プログラム開発に関する総合的研究 研究の目的近年急増している、若年無業者(NEET)問題の有効な手だてを構築するこ…

読売新聞連載「『ニート』の本音」

一時期ほどにはマスコミに登場することが少なくなった「ニート」という言葉を、久しぶりに見たのは読売新聞に掲載されたコラムだった。 NPO法人「育て上げ」ネット理事長の工藤 啓(くどう・けい)さんが「『ニート』の本音」という題名で3回にわたって連…

日本社会心理学会第52回公開シンポジウム「幸福で豊かなインターネット社会のために,われわれができること,すべきこと」メモと雑感

昨日掲載した日本社会心理学会のシンポジウムに出席してきた。以下メモと雑感を。1.日本社会心理学会会長挨拶 大坊郁夫氏(大阪大学大学院人間科学研究科)2.サイコロジスト(心理学者)側からの話題提供 ◆「サイコロジストはネットワーク・コミュニケー…

7/5 日本社会心理学会第52回公開シンポジウム「幸福で豊かなインターネット社会のために,われわれができること,すべきこと」

明日開催のシンポジウムのことを今書いてもほとんど告知にはならないかもしれないけど、自分用のメモを兼ねて。 ネットと心理学というのは個人的にはずせないテーマなので、参加予定。 ジャーナリストの立場から(?)は、おなじみ佐々木俊尚さんが登場。神…

ハーバードの「ハピネス」の授業

日経ビジネスアソシエの今週号(2008.7.15号)に、「世界一やさしい問題解決の授業」の著者の渡辺健介さんのロングインタビューが載っていた。いろいろとご自身のお仕事のビジョンについて熱く語っているが、最後の方にこんなやりとりが。 渡辺:ところで、…

卒論のためのWeb調査、それはいいんだけど

ロテ職人さんのエントリ「ネットを使った卒論のためのアンケート調査について思うところなど」を読んで、ちょっとびっくり。話題になっているのは、アンケートツール「ツクレール」というサービスの中で取られている「オンラインゲームにおける否定的側面に…

ファイザー製薬がうつ病を診てくれるメンタルクリニック情報を提供

ファイザー、うつ病診療の医療機関をネットで無料検索可能に(IT-PLUS:2008/06/05) 米系製薬会社のファイザーは7月にも、うつ病を診療科目とする医療機関をインターネット上で無料検索できるようにする。うつ病は早期治療が重要だが、他人に相談しにくい…

キャリア・コンサルティング技能検定のFAQ

年末に案内がでたキャリア・コンサルティング技能検定について続報がまだ出ない中、キャリア・コンサルティング協議会のブログが開設され、そこで「技能検定試験実施に関わるQ&A」がいくつか掲載されていた。 どこか歯切れの悪い回答が多いのだが、今の時…

授業で「老人体験」

生涯発達臨床心理学2(老年心理学)の授業の課題で、「老人体験」グッズを装着して感想をレポートにまとめる、というものがある。昼間やらないと危ないと言われたので、クラスメートとペアになって土曜に待ち合わせし、体験してみた。私たちが使ったのは「…

能楽と心理療法

実は私は昨年からお能を習っているのだが、以前「ワキから見る能世界 (生活人新書)」というワキ方の方が書いた本を読み、その中で「ワキはシテの話を引き出して聴く。その役割はある意味カウンセラー的である」ということが書いてあって「なるほど」と感心し…

「ジェンダー経済格差」川口章著

大竹先生の記事「ジェンダー経済格差」で知った出版予定の本。 かなりキャッチーなタイトルはもちろん、目次を見てもとても面白そう。 序 章 ジェンダー経済格差とは何か:課題と分析方法第1章 ジェンダー経済格差は男女の適性の違いから生じるのか第2章 …

減らしたい行動を減らす7つのチェックポイントシート

行動療法の授業で使われたワークシートだが、けっこう日常にも使えそうに感じたので自分用メモとして。 ポイントは、ターゲットとなる行動をできるだけ具体的に、いろんな要素が入るなら細分化することと、現実的に可能な設定をすることのようだ。 - ■みなさ…

大学院説明会・オープンキャンパス

来週の土曜日に、うちの大学院のオープンキャンパスが開催される。 私も2年前に出席して、雰囲気がだいぶわかって参考になったが、年々内容が充実されてきているので、受験を検討されている方はぜひどうぞ。私ではないが2年生からのコース及び学生生活紹介も…

「怒りの心理学」読んだ

以前ご紹介した、私の指導教官の編著書「怒りの心理学」。ようやく著者割引で届いたので、読むことができた。 とりあえず前半部分から少々抜き書き。■怒りの認知にはパラノイド認知(他社の言動の背後に自分に対する悪意や敵意を推測しやすい傾向)と自己愛傾…

授業で紹介された本「アイドルのウエストはなぜ58センチなのか」

心理療法の授業を担当しているK井先生は雑学王でもあり、授業中に本筋とははずれた本の紹介などもしてくれる。これはその一冊。アイドルのウエストはなぜ58センチなのか―数のサブリミナル効果作者: 飯田朝子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/02メディア…

うつ病の休職復帰に関する連載記事

読売新聞の連載記事「うつ休職者の職場復帰」。 企業でうつ病による休職者が増えている現状の中で、治療はもちろんだが回復後の復帰が大きな問題になっている。そんな昨今、回復プログラムなどが注目を浴びており、タイムリーな記事である。うつ休職者の職場…

M2一学期の履修授業

記録がてら、M2一学期(4月〜6月)の履修授業メモ。・月曜:7/8限(18:20〜21:00) 心理療法 昨年度までうちの学校にいらしたK井先生が非常勤講師としてご担当。 心理療法の概観と事例ディスカッションを行う予定。#K井先生も執筆の一冊こころを癒す音楽 (…

修論構想発表会てんやわんや

ここしばらく「これのために忙しい、連休も休んだ気がしない」という状態を生んでいた「修論構想発表会」、先週無事に終了。 もちろんここは通過地点であり最終ゴールではないのだが、今はどうも気が抜けてしまっていかんなあ。ところでこの「修論構想発表会…

週末は修論構想発表会

連休明けの土曜が修論構想発表会のため、連休中も何だかんだと資料(詳録と説明用パワーポイントデータ)づくり。と言っても自宅ではなかなか集中がしきれなかったり、うまく目的の論文が見つけられなかったりして進み具合はいまひとつどころか、ふたつみっ…

私も「就活アドバイス」じゃないけれど

楠さんのエントリ「僕の記事は就活のアドバイスじゃないよ」に勝手に我が意を得たり、とうなづきまくる。 僕が少しでも新卒の連中にアドバイスできることがあるとすれば、社会に出てから最も身を助くのは周囲の評判だよ、ということだ。成績とか能力とか資格…

「特にネットの普及で自殺者の数が増えている」ってどこの話だろう

昨今マスコミの皆さんがこぞって取り上げ、マスコミ内ホットエントリになっているキーワード「硫化水素自殺」。練炭の次のターゲットを見つけて喜々としているように感じる私は意地悪か。 だいたいこんなに一気に硫化水素の発生方法なんてことが広まるのは、…

深い心の支えにしたい二冊「「こころ」はどこで壊れるか」「「こころ」はだれが壊すのか」

かなり以前に購入していたがなかなか読めなかった二冊。 これは強力におすすめ。特に援助専門職の方々は一度は読んでほしいと思う本。前者は佐賀バスジャック事件や宮崎勤事件、本当に犯罪は「若年化」しているのか、そして学校に増える「発達障害」への対応…

睡眠不足は肥満リスクを高める

今集中講義で「心身医学」という授業を受けているのだが、内分泌系心身症というテーマで肥満の話になり、「ストレスと摂食行動」という項で睡眠不足が肥満の原因のひとつとして上げられていた。曰く 睡眠が血糖調節などの代謝調節機能の中心的役割 睡眠不足…

怒りにふりまわされないために〜メカニズムからコントロール方法までわかる「怒りの心理学」

指導教官であるY川先生編著でいつのまにか新刊が出版されていた。題名は「怒りの心理学―怒りとうまくつきあうための理論と方法」。 有斐閣さんのブログ「有斐閣書籍編集第2部」にある紹介文によると、こんな内容らしい。 怒り感情をそのメカニズムから解説…

結婚と所得は正比例、出産と所得は逆比例?

asahi.comの記事「夫が家事に積極的だと、2人目の子生まれやすく」で 子どもがいる夫婦で、夫が育児や家事に積極的なほど2人目の子どもが生まれるケースが多いことが、厚生労働省の調査で分かった。妻の職場に育児休業制度がある場合も同じ傾向だった。厚…

筑波にスタバ

土曜のゼミに向けて準備しないといけない宿題があり、休日を使ってと思っていたのに、こういう時に限って小ネタを拾ってしまう。明らかに逃避なのはわかっているのだけれど。大学にスタバは必要か 筑波大でHOTな論争(MSN産経ニュース) 大学によると、減少…

ワーク・ライフ・バランス実現に向けた具体策の展開について

これも以前集中講義で受けた「カウンセリング特講8“キャリア・ストレスとワーク・ライフ・バランス”」のレポート課題を修正したもの。 - 1.ワーク・ライフ・バランス実現を目指す背景 昨今「ワーク・ライフ・バランス」が重要視される背景として、2007…

昨日の授業・「心身医学」第二回「ダイアナ妃と摂食障害」

唐突に思いついて書き出してみる「昨日の授業」シリーズ(になるか?)。と言っても今は春休みなので水曜の集中講義のみだが。先週の水曜から始まったのが「心身医学」。担当講師は日大板橋病院心療内科医長の村上先生(こちらの記事の先生)。 心の不調がも…