睡眠不足は肥満リスクを高める

今集中講義で「心身医学」という授業を受けているのだが、内分泌系心身症というテーマで肥満の話になり、「ストレスと摂食行動」という項で睡眠不足が肥満の原因のひとつとして上げられていた。

曰く

  • 睡眠が血糖調節などの代謝調節機能の中心的役割
  • 睡眠不足による低血糖誘発性の空腹感増強
  • 睡眠時間の短縮と質の低下は血糖管理に悪影響
  • 睡眠障害のある人、短時間睡眠の人は2型糖尿病(カロリーオーバーによる糖尿病)を発病するリスクが2〜3倍

とのことで。
該当者の方、どうかご注意を。

ちなみに単純性肥満の原因は下記7項目を上げていた。

  • 過食
  • 偏った摂食パターン(1日2回、夜食など)
  • 遺伝的要因
  • 運動不足(運動不足はインシュリン抵抗性が増大し、インシュリン過剰による脂肪蓄積がある)
  • 熱産性機能(食事カロリーの一部が熱として失われること)異常
  • インシュリンの過剰分泌
  • 脂肪細胞の増殖

この中の「インシュリンの過剰分泌」を睡眠不足などのストレスが招く、という流れでの説明。

多忙でどうしても睡眠時間を削らざるを得ない人は私の身の回りにも多い。それ自体は仕方のないことだと思うが、一方で体に思わぬ負担とリスクを生じさせている自覚を持つことも必要だ。せっかく目標を達成しても、健康を損ねては意味がないだろう。