2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

企業が求めるのは『大学生らしい人』

7月27日開催の労働政策フォーラム「大学生のキャリア形成をどう支援するか」についての新聞記事。(当日配布資料はこちら)就活最前線:「企業人」より「学生らしい人」(YOMIURI ON-LINE:2006/08/28) キャリア形成に関する授業などが組まれるようになり、…

男性育休取得率向上は、スローキャリアを実現する試金石か

いつも考えがループして止まってしまい、なかなか書けないテーマが「男性育休取得率の向上」。 id:roumuyaさんが何度か取り上げていらっしゃるので、まとまってないがひとまず今思っていることを書き出してみる。男性の育休取得に必要な意識改革(吐息の日々…

キャリアカウンセラー公立高校200校に配置

スクールカウンセラーのキャリア版、というところだろうか。公立高に「キャリア・カウンセラー」来年度200校(YOMIURI ON-LINE:2006/08/30) 文部科学省は2007年度から、高校生の勤労意識を高めるため、企業経験を積んだ民間人を「キャリア・カウン…

読もうかな候補:「論争 格差社会」(文春新書)

大竹先生のブログエントリ「論争 格差社会」で紹介されていた一冊。 私が「論座」に書いた格差社会に関する論説も掲載されています。格差社会に関する最近の様々な論説が、集められているので、議論を整理するのに便利ではないでしょうか。 まずは本屋さんで…

「男性が育児参加できるワーク・ライフ・バランス推進協議会」スタート

厚生労働省が8月30日に第一回の会合を開催するとのこと。男性が育児参加できるワーク・ライフ・バランス推進協議会の開催について(厚生労働省:2006/08/24) 趣旨 我が国においては、男女ともに育児・介護など家庭を大切にしながら充実した職業生活を営むこ…

JILPT最新発行誌2種:「日本労働研究雑誌(特集:成果主義を検証する)」と「ビジネス・レーバー・トレンド(特集 多様化する働き方―その意味と課題)」

「日本労働研究雑誌」(2006年9月号(No.554) 特集:成果主義を検証する) 特集部分と思われる目次を抜き出してみる。なかなか興味深い論文が多い。(リンク先に論文要約あり。) ■提言 ・個の尊重とマインドアップが成果主義の本領 楠田 丘(日本賃金研究セ…

「就職クラブ」はジョブカフェで既に実施済の「ジョブクラブ」のことかと

年長フリーター対策、就職クラブで目指せ正社員 厚労省(asahi.com:2006/08/24) 厚生労働省は25歳以上になっても定職についていない「年長フリーター」向けの新たな就職対策として、10人程度でひとつの班を作り、3カ月で正社員を目指す「就職クラブ」…

東京都の「若者しごとホットライン」、開設後1カ月に400件の相談

若者しごとホットラインに400件を超える相談(東京都:2006/08/18) 相談の対象者は、43%が30歳以上 相談者は、半数近くが保護者 相談者数は409人(平均17人/日) 開設から実質24日間で409人からのご相談がありました。 相談の傾向は・・…

今日の読売一面トップは「ニートに発達障害の疑い」の見出し

毎度おなじみ読売新聞。RSSリーダーで見出しを見た瞬間「何じゃこりゃ!」。ニートに「発達障害」の疑い、支援に心理専門職も(YOMIURI ON-LINE:2006/08/24) 仕事も通学もせず、職業訓練も受けていない15〜34歳の若者を指す「ニート」について、厚生労…

大学教育の効果とは、「学び習慣」を身につける効果

大学の勉強が実社会で何の役に立つのか、というのは、特に教養系の教科でよく言われることだと思うが、それについて取り上げているブログ記事を見つけた。大学での学びと会社の仕事の間(大学教育改革というお仕事:2006/08/18) 今月の『IDE現代の高等教…

白馬の王子様は本人も見えない才能のスカウトになんか来ない

香山リカさんの朝日新聞掲載インタビューより。「あいまいも悪くない」 香山リカが語る仕事―1 就職でのオンリーワン幻想(asahi.com:2006/08/21) 教育の現場で、偏差値主義からもっと個性を大切にしようという方向にシフトしてきたために、成績の良しあし…

11月に「キャリア・アンカー」のシャイン博士来日イベント

組織心理学の大御所中の大御所、「キャリア・アンカー」であまりにも有名なマサチューセッツ工科大学経営大学院名誉教授のエドガー・シャイン博士が来日。講演会とシンポジウムが開催される。時代を拓くキャリア開発とキャリア・カウンセリング〜内的キャリ…

河合先生!!

河合隼雄文化庁長官、倒れる(asahi.com:2006/08/17 20:43) 文化庁は17日、河合隼雄長官(78)が同日、奈良県内の自宅から病院に運ばれ、手術を受けたと発表した。脳梗塞(こうそく)で意識はなく、容体は重いという。 河合・文化庁長官が脳梗塞で緊急…

同じ理由で仕事を何度も変え続けないために

転職に限らず、社内募集などの自分から志願する異動でもこの傾向はよく見られる。「退職理由は繰り返す」のはなぜ?(@自分戦略研究所: 2006/8/17) 「退職理由は繰り返す」といわれます。職場の人間関係が理由で退職した人はその後も人間関係で苦労をする…

Erickson, E. H.の発達課題

自分用メモ。Erikson's stages of psychosocial development乳児期: 信頼 対 不信(Trust vs. Mistrust) 幼児前期: 自律性 対 恥、疑惑(Autonomy vs. Shame & doubt) 幼児後期: 自主性 対 罪悪感(Initiative vs. Guilt) 学童期: 勤勉性 対 劣等感(…

職場における臨床心理学的介入留意点

坂野雄二他著「臨床心理学」より。■職場におけるカウンセリング機能 啓発的活動〜心身の健康維持と増進 ・個人のストレスへの耐性強化 ・心理問題予防のための職場の物理的・人的環境整備 ・心身健康管理システムの整備 ・管理職対象の部下の健康教育の充実 …

「プレジデントFamily」8/18発売の10月号記事に「嫁に行ける娘、いけない娘」

何だかんだ言ってネタ元として貴重な存在の「PRESIDENT」。おそらくその視点の迷いのないオヤジっぷりがいろんな意味で刺激的なのだと思うのだが、現在発売中の2006.9.4号「お金の新常識40」(しかしPRESIDENTってお金特集ホントに好きだよなあ)にあった関…

職場で上手に「ノー」と言うために

日経ビジネスアソシエの特集「アサーティブ・トレーニング」。最新号(2006.09.05号)のテーマは「上手に断るために 人間関係を壊さない『ノー』」。職場で、プライベートで、なかなか「ノー」を言えなくてしんどい思いをしている人はけっこう多いと思う。だが…

Works77号はメンタルヘルス特集

リクルートワークス研究所発行の「Works」。最新号の77号では「働く人の心を守れ」という特集を組んでいる。見出しは下記の通り。 第1章 心の健康の現状は Part1概観 企業のメンタルヘルス問題 Part2「働く人の心は今」 専門家2人に聞く第2章 精神疾患への新…

うつ病に関するメモ

自分用メモ。治療法は「薬」「休息」「予防としての認知療法」。※認知療法は気分変調性障害に対して薬の効果がないときに用いる。心理学から提唱される抑うつ理論の流れとしては以下の通り。セリグマンによる学習性無気力 ↓ アブラハムソンらによる修正 ↓ 絶…

夢を実現するには目標と現実の差をはっきりさせることから始まる

おなじみ小島貴子さんの朝日新聞夕刊記事より。【キャリアスタートQ&A】就職と夢、両立できますか(asahi.com:2006/08/09) 私には夢があります。でも、両親は就職を望んでいます。私自身も社会に出て、そこでしかできない経験をしたいとは思います。就…

「やりたい仕事をさせてもらえない」新人さんの「やりたい仕事」って何だろう

「吐息の日々〜労働日誌〜」さんの「身勝手な退社話」の中にあった内容から。引用の引用で恐縮ですが。 この1年間でほかに3人の同期が「なじめない」「違う道に進みたい」と辞めたが、どれも取って付けたような口実で、「やりたい仕事をさせてもらえない」…

近畿大学経営学部に「キャリア・マネジメント学科」設立

近畿大学経営学部、来春から「キャリア・マネジメント学科」を開設(日経プレスリリース:2006/07/28) 近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)では、現行の「経営学科キャリアマネジメントコース」を学科に昇格させ、2007年4月(平成19年度)から、日本…

「平成18年版 労働経済の分析」は必読

いわゆる「労働経済白書」のことだが、最新版がWebで公開されており、新聞記事にもなっている。平成18年版労働経済の分析(本文版)(厚生労働省) 平成18年版労働経済の分析(要約版)(厚生労働省)20代の所得格差広がる 労働経済白書(asahi.com:2006/…

ギャンブル依存やDVは想定外でうれしいことがあるから離れられなくなる

オペラント条件付けの強化のスケジュールについてまとめてみて「そうだったのか!」と思ったこと。ちなみに「オペラント条件付け」の定義は以下の通り。 有機体が(手がかり)刺激に基づき自発する反応をオペラント反応と呼ぶ。 反応の結果、得られる強化子…

結婚できない男たちは戦後日本が作り上げた“会社ロボット”か

現在発売中のPRESIDENT2006.8.14日号掲載のスペシャル・レポート「徹底解剖!結婚できない男たち」より。ここで言ってる「結婚できない男たち」は、最近クローズアップされている経済的理由で結婚しない人たちのことではない。25〜34歳で年収700万〜999万の…

「雇用福祉事業」原則廃止

読売新聞の記事より。“無駄遣い”雇用保険3事業、厚労省が見直し案提出(YOMIURI ON-LINE:2006/07/29) 厚生労働省は28日、無駄遣いが多いとの批判が強い雇用保険3事業について、全227事業のうち84事業の廃止などを柱とした見直し案を労働政策審議…

自分の中の感情を言葉にしてみよう。そして肯定してみよう

@IT自分戦略研究所の連載コラム「ITエンジニアにも重要な心の健康」より。第29回 「ひとり」でいる自分はダメ人間なの? 個性とは本来、他者との違いを意識してつくるものではないと思います。むしろ、自分を深めることによっておのずと発現してくるもの…

「親になる前に子供の世話の経験が少ない」日本人

独立行政法人 国立女性教育会館の調査結果より。「平成16年度・17年度家庭教育に関する国際比較調査」の結果について(2006/08/01)実際のPDFファイルはそれぞれこちら。発表ポイント発表資料詳細とりあえずポイントだけ目を通してみた。プレスリリースでは…