「就職クラブ」はジョブカフェで既に実施済の「ジョブクラブ」のことかと

年長フリーター対策、就職クラブで目指せ正社員 厚労省asahi.com:2006/08/24)

厚生労働省は25歳以上になっても定職についていない「年長フリーター」向けの新たな就職対策として、10人程度でひとつの班を作り、3カ月で正社員を目指す「就職クラブ」を07年度から都市部のハローワークで始める。就職活動でも孤立しがちな年長層に対し、部活動のような集団を結成。「顧問」役の相談員の指導を受けながら、意見交換や自己分析を行い、目標達成を目指す。

「部活動」と「顧問」という例えはなんだかあまりにアナクロで、どうにも的外れ。既に先行して各地のジョブカフェで実施されている「ジョブクラブ」のことを知らない記者が書いた記事としか思えない。
だからこんな不安を感じる方も出てくるわけで。

就職クラブってFPN:2006/08/27)

 しかし、クラブ活動とは、自主的に入部するから続けられるもので、ハローワークが強制的に10人を選出しチームを組ませることで上手く連帯感が生まれるのかどうか不安に思う。
 
 でも、気の合う仲間がそこで見つけられれば、今まで出来なかった行動が取れるようになるのもカも知れない。今後の動きに注目して言いたい。

ジョブクラブの例をいくつかご紹介。

就職サポートクラブ ジョブクラブのご案内(ヤングキャリアセンター埼玉)

ジョブクラブ(JOBカフェOSAKA)

期間はだいたい2カ月程度。グループでセミナーを受けたり、個別にカウンセリングを受けたりしながら、お互い励まし合ったり情報交換して就職活動を進めていく手法。アメリカのキャリアサポートセンターでよく使われていて、数年前から日本でも取り組みが始まっている。
ともすると孤独になりがちな就職活動で心理的な支えができ、またグループでの活動から自己理解を深められるという効果もあるという。

これをハローワークでやろうとすると、従来のマッチングをスムースに進めるハローワーク職員としてのスキルのみならず、グループファシリテーターとしてのスキルを持った担当者がつく必要があるだろう。