同じ理由で仕事を何度も変え続けないために

転職に限らず、社内募集などの自分から志願する異動でもこの傾向はよく見られる。

「退職理由は繰り返す」のはなぜ?(@自分戦略研究所: 2006/8/17)

 「退職理由は繰り返す」といわれます。職場の人間関係が理由で退職した人はその後も人間関係で苦労をするし、キャリアアップするために転職した人は、次も転職することでキャリアアップしようとします。解雇された経験のある人はなぜかその先も解雇されやすく、病弱なお母さんは子どもの仕事が行き詰まるたびに病気になります。

 なぜ人は同じ理由で退職を繰り返すのでしょうか? それは、退職の本当の理由は退職者本人にあるからです。多少環境が変わっても、あなたが変わらないかぎり、あなたの退職理由は、本当の意味では解消されません。

もちろん純粋に「ミスマッチ」「話が違う」ということもないわけではないが、どうも見ていると前の職場を出たのと同じような理由でまた次の職場に移っている(もしくは移りたがる)人たちがそこそこいるように思えて仕方がない。
結局ここに書かれているように、もともと自分で持っていた問題点を解決せずに、外的要因のせいにして、環境が変われば解決できると思っているからなのだろう。

 もし、過去に好ましくない理由で退職を繰り返してきたのなら、それを断ち切るのはあなた自身です。以前の退職時と同じ境遇に陥ったら、今度は退職しないでそれを乗り越える方法を考えてみましょう。「最悪、会社を辞めても構わない」という覚悟で、いままでやらなかったことに目を向けてみたら、意外なところに解決への糸口が見つかるかもしれません。

前にも書いたが、「過去と他人は変えられないが未来と自分は変えられる」のだ。
そして、そういう意味では、仕事を変えるという選択肢を選ぶことそのものも、それが本当にベストの選択なのかをいま一度考えるべきだろう。

 元の会社への恨みつらみをいうのではなく、その状況であなたが何をしてきたのか、転職先ではこの教訓を生かしてどんなことをしたいのかを主張するのです。過去を振り返るだけではなく、これからの展望も語ることができれば、マイナスの出来事もプラスにすることができます。逆に、このようにプラスに考えられない状態であるのなら、まだ転職活動はすべきではないともいえます。

志望理由に「前の職場ではいかに仕事をさせてもらえないか」ということを延々と書いていた人がいたが、これでは応募された方も「うちにそんなことを言われても」と思うだけだろう。聞きたいのは「過去に何ができなかったか」ではなく「これから何ができるか、何をしたいか」ということではないだろうか。