夢を実現するには目標と現実の差をはっきりさせることから始まる
おなじみ小島貴子さんの朝日新聞夕刊記事より。
【キャリアスタートQ&A】就職と夢、両立できますか(asahi.com:2006/08/09)
私には夢があります。でも、両親は就職を望んでいます。私自身も社会に出て、そこでしかできない経験をしたいとは思います。就職しながら別の夢を追いかけることって、できますか?
(流通経済大3年 就活ビギナーさん)
小島さんは「実現の期限決め、障害克服を」として、以下のようにアドバイス。
夢を実現するには、まず、実現を阻むもの(障害物)の洗い出しが必要です。目標と現実の差をはっきりさせましょう。例えば、外国で仕事したい! と考えたとすると、(1)語学力(2)現地の情報(3)仕事に就くルートの開拓など、様々な障害がありますよね。
語学力向上のため学校へ行こう→でも時間が→費用が、などなど、一つの障害を克服しようとするとまた新たな課題が出てきます。この障害の山を、できるところから一つひとつつぶしていくのです。
夢をいつまで追うのか、あらかじめ期限を決めておくことも必要だと思います。万が一、それまでに夢がかなわなかったとしても、何一つ無駄にはなりません。積み上げたプロセスが糧となって、以前よりずっと成長した自分を発見できるはずです。
ちょうど「キャリアガイダンス.net」でも小島さんのこんな記事を載せていた。
そして、自分の夢・希望を言語化し、できるだけ明確にして、それを日頃から人に伝えておくことも大切だと言っています。
私はこのことを“他人の心にフックを掛ける”と呼んでいます。これを行うことで願望の実現がぐんと高まるからです。
このあたりはPlanned Happenstanceでも重要視されているところ。
さらに心がけてほしいのは、自分の手で情報を調べること。人から与えられたものに、人は価値を見出しません。自ら苦労して得たものだからこそ、納得して進むことが出来ます。視線を自分の内ではなく、外へ広く向けることです。
中学校・高校の教師向けのコンテンツではあるが、これは大学生の就職活動にも言えることではないか。ネットだけで「見たつもり」「聞いたつもり」になっているのは危ない。
「夢実現に向け障害を克服するシート」としてワークシートも掲載されている。夢に向かってなかなか踏み出せなかった方、試しにどんな障害がありそうかから書き出してみてはいかがだろうか。