JILPT最新発行誌2種:「日本労働研究雑誌(特集:成果主義を検証する)」と「ビジネス・レーバー・トレンド(特集 多様化する働き方―その意味と課題)」
「日本労働研究雑誌」(2006年9月号(No.554) 特集:成果主義を検証する)
特集部分と思われる目次を抜き出してみる。なかなか興味深い論文が多い。(リンク先に論文要約あり。)
■提言
・個の尊重とマインドアップが成果主義の本領
楠田 丘(日本賃金研究センター代表幹事)■論文
・成果主義賃金制度と労働法(学)の10年
石井保雄(獨協大学法学部教授)・成果主義導入の背景とその功罪
阿部正浩(獨協大学経済学部助教授)・成果主義賃金に関する行動経済学的分析
大洞公平(関西学院大学経済学部専任講師)■紹介
・コンサルタントが見た成果主義人事の15年
山本紳也(プライスウォーターハウスクーパースHRSパートナー)
人事コンサルの皆さんにとっては「成果主義」って90年代後半のいい稼ぎネタだったんじゃないの、とつい冷やかな視線で見てしまいつつ。
ビジネス・レーバー・トレンド 2006 年 9月号 特集 多様化する働き方―その意味と課題
こちらも目次をピックアップ。「働き方の選択肢」のところはじっくり読んでみたいタイトルが並んでいる。
■The COLUMN 労働社会の仕組みは社会の基盤
立教大学大学院特任教授 内山 節■働き方の選択肢―JILPT研究員による現状分析・問題提起
1. 正社員で働くとは 小倉一哉副主任研究員
2. NPOで働くという選択肢 小野晶子研究員
3. 個人請負という働き方 周燕飛研究員
4. 非正社員で働く若者と正社員登用制度 原ひろみ研究員
5. 農業で働いて 社会を支える 奥津眞里統括研究員
6. ものづくり現場の請負・派遣労働 藤本真研究員
7. ホワイトカラー職場での派遣労働 藤本真研究員
8. 育児期に在宅で働くという選択肢 神谷隆之主任研究員
9. 家事労働という選択肢 池田心豪研究員■多様な働き方の意味するもの―働き方のタイポロジー
浅尾裕主席統括研究員■就業形態の多様化の中での日本人の働き方―日本人の働き方調査結果を中心に・現状と求められる対応
情報解析部情報管理課 松淵厚樹■日本人はなぜ、どのように働いてきたか
河原宏・早稲田大学名誉教授■諸外国における「多様な働き方」 国際研究部
・英国 IT時代の「賢く働く」という選択
・フランス 働く女性の「仕事と家庭生活の調和」を支えるパートタイム労働
・中国 経済の急成長とともに多様化が進む就業形態
・ドイツ 低賃金分野の雇用拡大
・米国 雇われない働き方「独立契約者」