うつ病に関するメモ
自分用メモ。
治療法は「薬」「休息」「予防としての認知療法」。※認知療法は気分変調性障害に対して薬の効果がないときに用いる。
心理学から提唱される抑うつ理論の流れとしては以下の通り。
セリグマンによる学習性無気力
↓
アブラハムソンらによる修正
↓
絶望感理論
↓
ベックらの「歪んだ認知」説
↓
現在 ティースデレイトらのマインドフルネス理論
※ベックは歪んだ認知を変えようとするが、マインドフルネス技法は歪んだ認知と抑うつの間の悪循環を切ろうとする。
そういう意味で、ベックは治療理論であり、マインドフルネスは予防論である点が異なる。
病前性格としては以下の三種。
・テレンバッハの「メランコリー親和型」
几帳面、完璧主義が特徴。ほどほどに手を抜いたり、リラックスすることが苦手。
・下田光造の「執着性格」
生真面目で責任感が強く、頼まれると断れない。
・クレッチマーの「循環気質」(躁うつ気質)
促進因子としては対象喪失やストレスフルなライフイベントがあげられる。(対外因性うつ病)
■症状
1.大うつ病
・患者自身の言明
・全ての興味、活動の著しい減退 この二つを前提として(言わないこともあるが)
・自殺企図(死についての反復思考)
・著しい体重の減少
・不眠または睡眠過多(中途覚醒を含む)
・決断困難
・精神運動性制止、精神運動性焦燥
これらの反応が死別反応によって説明できないこと(死別後2カ月以上反応が維持されていること)
これらの思いうつ反応が2週間以上
注:2週間以内だが、非常に重いうつ反応が生じる場合、「短期反復性抑うつ」と呼ぶ。
2.気分変調性障害
・抑うつ神経症などと呼ばれた
・慢性の抑うつ気分が2年以上
・大うつ病と異なり、他罰的な言動が前面に出やすい
・抑うつ気分がほぼ1日中存在し、2年以上症状が続いている
・食欲減退、過食
・不眠、過眠
・自尊心の低下
・集中困難
・気力の低下(疲れやすい)
■日本精神医学会によるうつ病の三大徴候
1 抑うつ気分
2 遅延症状(頭が働かない)
3 制止症状(動作がゆっくり)
この次に
4 身体症状(不眠 等)
5 (病前性格により)強い自責感
6 妄想 自殺念慮へ
■心理・社会的要因
1 代表的誘因
・個人/家族→近親者の死、別離
・職業→職務の異動、適応困難
これらの誘因は喪失体験に関連する内容が多い
2 他者からのナルシスティック・サプライの不足(ほめられ不足)
・抑うつ者は、自己評価が安定しないため、賞賛を強く求める