職場で上手に「ノー」と言うために

日経ビジネスアソシエの特集「アサーティブ・トレーニング」。最新号(2006.09.05号)のテーマは「上手に断るために 人間関係を壊さない『ノー』」。

職場で、プライベートで、なかなか「ノー」を言えなくてしんどい思いをしている人はけっこう多いと思う。だが、森田講師曰く「『ノー』を言うことと相手を拒絶することはまったく違う」とのこと。「相手のすべてに対して『ノー』と言うのではなく、相手が言っている特定の『事柄』に対して『ノー』と言うのです。それを相手に理解してもらうことで、人間関係を壊さずに『ノー』を伝えられるようになります」

今回から3回にわたって伝えていくとのことなので、ここはキモとなる部分なのだろう。

アサーティブな「ノー」とはどんな言葉なのか、ということを以下の5つに整理している。

  • 相手と自分に誠実でありたいからこそ言う言葉
  • 相手と長くより深い関係を築く架け橋の言葉
  • 何ができて何ができないのかを分かってもらう理解の言葉
  • あなたを「燃え尽き」から救う魔法の言葉
  • あなたと私は違う。それがOkだから伝える言葉

(copyright NPO法人アサーティブジャパン)

私自身長年「ノー」を言うのがとても苦手だった。それはまさに「ノー」イコール「全否定」だと思っていたからだ。でも結局「ノー」を言えないで苦しむのは、自分に対しても相手に対しても誠実ではない。シンプルに「ノー」と言ってみると、他人は意外と「ノー」を受け入れてくれるものなのだということを知り驚いた。

ロールプレイでは、相手の面子も保ちつつ自分のノーを気持ちよく伝えるいくつかの手法も紹介されている。「ノー」を言うのが苦手な方、ご参考になれば。