psychology

怒りにふりまわされないために〜メカニズムからコントロール方法までわかる「怒りの心理学」

指導教官であるY川先生編著でいつのまにか新刊が出版されていた。題名は「怒りの心理学―怒りとうまくつきあうための理論と方法」。 有斐閣さんのブログ「有斐閣書籍編集第2部」にある紹介文によると、こんな内容らしい。 怒り感情をそのメカニズムから解説…

ジャーナリストの惨事ストレスについて

人間関係論(社会心理学)の授業で書いたレポートだが、あまり知られていない内容もあると思ったので、一部修正を加えて掲載。 - 個人的に興味深く感じたテーマであり、今回文献を数件読み、さらに知人の関係者からのコメントを元にして、考察してみたい。 悲…

「質問紙調査の手順」が届いた

3学期の授業「データ解析法」でY川先生がお薦めしていた小塩先生の「質問紙調査の手順 (心理学基礎演習)」がAmazonから届いた。一時期在庫切れになっていたので、再入荷したらしい。 奥付を見ると、「2007年11月20日初版第一刷発行」とある。おお、できたて…

滋賀医科大が臨床心理士育成支援プログラム

Yahooニュース経由京都新聞。 どちらもすぐに記事が消えるので、とりあえず全文メモ。臨床心理士へ「支援講座」 滋賀医大、来年以降枠拡大へ(京都新聞:2007/12/16) 滋賀医科大(大津市)は本年度から、大学で心理学を学んだにもかかわらず、他の業種に就…

論理情動行動療法(REBT)のアルバート・エリス博士死去

The New York Times記事で第一報を知った。 Albert Ellis, Who Streamlined Freud, Dies at 93(The New York Times:2007/07/24) Dr. Ellis (he had a doctorate but not a medical degree) called his approach rational emotive behavior therapy, or R.…

自らの悪意を「飼い馴らす」ことができる人、できない人

それに翻弄される人、飼い慣らす人 精神科医・斎藤学(Mainichi INTERACTIVE:2007/01/11)「飼い馴らす」ことができる人たちというのは、「自分の限界を知っているから、自分の失敗に寛容」のだそうだ。だがしかし、そうなるには親から愛されて育つ必要があ…

河合隼雄先生続報

「危機は脱するが意識戻らず」 河合文化庁長官(asahi.com:2006/09/04) 先月17日に奈良市の自宅で脳梗塞(のうこうそく)で倒れた河合隼雄文化庁長官(78)の容体について、入院先の奈良県天理市の病院の執刀医が4日、記者会見し、「当初併発していた…

河合先生!!

河合隼雄文化庁長官、倒れる(asahi.com:2006/08/17 20:43) 文化庁は17日、河合隼雄長官(78)が同日、奈良県内の自宅から病院に運ばれ、手術を受けたと発表した。脳梗塞(こうそく)で意識はなく、容体は重いという。 河合・文化庁長官が脳梗塞で緊急…

Erickson, E. H.の発達課題

自分用メモ。Erikson's stages of psychosocial development乳児期: 信頼 対 不信(Trust vs. Mistrust) 幼児前期: 自律性 対 恥、疑惑(Autonomy vs. Shame & doubt) 幼児後期: 自主性 対 罪悪感(Initiative vs. Guilt) 学童期: 勤勉性 対 劣等感(…

職場における臨床心理学的介入留意点

坂野雄二他著「臨床心理学」より。■職場におけるカウンセリング機能 啓発的活動〜心身の健康維持と増進 ・個人のストレスへの耐性強化 ・心理問題予防のための職場の物理的・人的環境整備 ・心身健康管理システムの整備 ・管理職対象の部下の健康教育の充実 …

ギャンブル依存やDVは想定外でうれしいことがあるから離れられなくなる

オペラント条件付けの強化のスケジュールについてまとめてみて「そうだったのか!」と思ったこと。ちなみに「オペラント条件付け」の定義は以下の通り。 有機体が(手がかり)刺激に基づき自発する反応をオペラント反応と呼ぶ。 反応の結果、得られる強化子…

「言葉のサラダ」って一体

厳密には「psychiatry」(精神医学)の領域だが。 統合失調症関連で「思考障害」についてまとめた文章を読んでいたのだが、想像を絶するすごい状態なのだということが言葉から伝わってくる。 思考障害は、思考形式の障害と、思考内容の障害に区分される。思考…

認知心理学から見る「属性論で語る危険性」

今日放映していた放送大学「認知心理学概論」。テーマは「社会的認知」で、日本人論を題材に認知のひずみについて語られていた。 その詳細ははぶくが、要するに古くは「菊と刀」で語られた「日本人は集団主義」ということが事実で証明されたものではなく、日…