「専門高校枠」や「キャリア入試」で「高い職業意識」持つ高校生を期待する大学

asahi.com東京版「Let's 仕事のかたち」記事より。

【就活雑報】“職”学んだ経験 大学が期待asahi.com:2006/10/18)

 静岡市にある静岡大は、06年度入試に初めて専門高校枠を導入した。職業観や働く意欲を高めた生徒を入学させ、大学全体の活性化につなげようとの試みだ。情報学部がかねて、専門高校の生徒を受け入れていた。成績も学習意欲も高く、他の学生にも好影響を与えているという。

 専門高校枠を導入したのは6学部のうち、人文、教育、情報、工、農の5学部。AO入試と推薦入試で計47人の枠を設け、58人が受験し、30人が合格した。

 専門高校の場合、数学や英語などの基礎学力を身につける時間が少ない現状に配慮し、合格者に入学前と入学後半年間の特別な教育プログラムを用意した。入学前は郵送による添削方式で、入学後は履修科目とは別枠の講座で指導する。

基礎学力の部分を別途補強してもらえるというのは、本人達も安心できるだろう。とは言え、昨今は専門高校でも専門科目の時間が大幅に減っている、と先日帰省した折りに高校教師の友人から聞いたのだが。

一方、「キャリア入試」を実施するのは産能大

 11月に予定される産能大のキャリア入試の実施概要によると、高校または中学でキャリア教育の授業を受けた生徒が対象。(1)キャリア教育の成果についてのプレゼンテーション(5分程度)(2)自己記述書やプレゼンにもとづく面接(20〜30分)で選抜する。募集人員は2学部で各5人。

 (1)の成果の例として、興味を持って調べた業界に関する知識や、インターンシップの体験談など。発表形式は自由でプレゼン能力も試される。「キャリア教育を通して伸びた部分を評価対象にしたい」と大学側は説明する。

何でも大学のある神奈川県は08年度から県立高校全校でキャリア教育を取り入れるそうで、そういった地元の動きも考慮に入れた模様。