社会人大学院への道(5) 出願〜志望動機と研究計画書

オープンキャンパスも終わり、その足で願書一式をもらってきたあとのハイライトは出願書類の作成。うちの学校の場合、職歴、志望動機、研究計画書をそれぞれA41枚で書くことになっている。
志望動機と研究計画書は、予備校の先輩の過去ログ(笑)で書くべき項目を参考にし、あとはうんうんうなって書いて、予備校の先生に添削してもらった。
志望動機は比較的すんなり書け、添削もほとんど赤は入れられなかったが、やはり研究計画書は多くの指摘が。なにせ心理の研究というものをやったことがないのだから、予備校で統計の授業とかあってもなんだかどうにもピンと来にくい。しかしピンと来ようが来まいがそれらしいものを書いて出さねばならず、ここの約一カ月間は本当に苦しかった。

社会人大学院の研究計画書は、実務との関連の中での問題意識というところが大きなポイントになる、ということを修士・博士経験者から聞き、業務の中で感じる問題課題とそこからしぼりこめそうなテーマ、それをどういう切り口でとらえれば研究として成り立ちそうか、ということを、それこそ経験も知識もない状態で考え続ける。ネタは自分の仕事の中だということで、一人ブレスト状態で書き出してみたり、過去からの自分の仕事を成果評価シートで振り返ってみたり。

また、研究計画書には先行研究についてもふれる必要があり、ある程度テーマを「こんなんでどうかな」と思ったら次には論文探しにとりかかった。と言っても大したことはしていない。予備校の臨時講師の先生に「先行研究はどうやって調べましたか」と質問したら「CiNiiを使った」と言われたので、登録して検索してみたり、あとはJILPT労働図書館でキーワード検索をしてから上石神井に出向いてコピーしてきたり(※現在は心理学及びキャリア・カウンセリング関連の和洋雑誌は、朝霞の労働大学校図書室に移管されたとのこと)。検索して書籍になっていたものは東京都公立図書館横断検索の蔵書データベースで検索して、広尾にある都立中央図書館でコピーしてきたり。
かき集めた文献にざっと目を通していると、なんとなく自分がやろうとしている研究の概略に肉付けがされてくるようで、この過程は非常に重要だと感じた。

「テーマ」「先行研究と目的」「方法」と並べて、「方法」では自分の調べたいことを表す尺度作りのための「研究1」と、研究1でできた尺度を用いた質問紙による調査とその分析をやる「研究2」の二本立てにして書いてみた。すると添削されてきた修正案には「独立変数」「従属変数」「重回帰分析」なんて言葉が入っていた。相関分析まではなんとかイメージがあったが、この時点でそこまでは無理、ということで、面接でつっこまれたら答えられない項目は入れるのはやめよう、と決意。

そんなこんなで締め切り日午後3時頃にキャンパスに出向き、出願。一部屋が出願用に用意されており、職員さんが2名で書類に不備がないかチェックしたのち受理してくれた。あとは受験票が届くのを待つのみである。

尚、添付が求められる各種証明書(うちの学校の場合は大学の成績証明書、卒業証明書、戸籍一部証明(卒業後改姓があったため))は日数に余裕を持って請求しておくことは言うまでもない。締切りが迫るとそれどころではなくなるので、早め早めに。