社内公募だって、「転職」でしょうに

わが社は社内公募の制度があり、年に何回か実施しているのだが、そこへの応募者の姿勢がはっきり言ってぬるい。
まるで異動の自己申告の延長みたいに考えていて、「ここの部署に行きたいでーす。今までの所属部署はこういうところでーす。あとはよろしくお願いしまーす」
とでも言っているような応募書類を作っている。私の知る限りではそういう人の方が多い。
いくら同じ会社の中とは言え、新しい仕事をやるんだから、それは職を変える「転職」と同じだろう、と言いたくなる。ならば、向こうが求めている人材はどんな人なのか、どういう職務をやらせようとしているのか、自分はどういう風にそこに対して貢献できると思うのか、どういう風に表現すればきちんと伝えられるのか、というようなことを諸々考え、最終的にどうすれば先方が自分を採用してくれるのか作戦を立てて臨むのが「転職」というものではないのか。
「必要とされるスキルが指定されていないんで、自分の経験やスキルについては何も書かなくていいんですか?」なんて質問をしてくる時点でもうアウトだ。指定されていないからこそアピールのチャンスじゃないか。
市販の転職についての本の「応募書類の書き方」でも一度読んでみろ、と言いたい。誰かが何とかしてくれる時代はもう終わっているんだから。