女性が長く勤め続けるには

朝日新聞「キャリアスタートQ&A」より。回答はワークス研究所の大久保氏。

【キャリアスタートQ&A】長く勤め続けるコツを教えてasahi.com:2006/12/15)
質問はこちら。

仕事を、長く続けていきたいのです。入社後、どういった工夫をすればよいでしょうか。「ただ、がむしゃらに上の言うことを聞けばよい」とか「自分の信じている仕事をするしかない」など、おしかりやアドバイスをいただきたいです。

 長く勤め続けている人は、その会社にすごく合っている人なんじゃないかと思うのですが、実際はどうなのでしょうか。
お茶の水女子大4年 お茶っ葉さん)

それに対する大久保さんの回答を引用。

 一つは、専門分野を持つことです。営業でも、編集でも、経営でも何でも構いません。「これだけは、会社の枠を超えても自分の専門」として誇れるものです。専門があることで労働市場での価値が大きく上がり、雇用される能力(エンプロイヤビリティ)が上がるのです。就職当初から専門分野を決めなくて構いません。いくつかの職務を経験する中からじっくり選んで下さい。

 二つには、リーダーシップを磨くことです。大きな仕事をしようとすれば、必ず誰かを使いながら仕事をしていくことになります。協力しながら仕事をすることから始め、自分が先導する、そして他者を使い、生かしながら仕事をするというステップで、力を磨いていきましょう。

 三つには、出産から育児というライフイベントと、キャリアとの折り合いをつけることです。1人の子供を産み育てるには、少なくとも当初3年くらい、仕事にかけるエネルギーを縮小しなければならなくなります。それをいつ、どのように取るかが大事なのです。卒業してすぐでも、基礎的な仕事の力を身につけて、専門分野に目途をつけたタイミングでもいいでしょう。

私は子どもはいないが、ここにもし付け加えるとしたら、「いい助言役を見つける」ことも重要だと思う。直接の上司以外で、ある程度社内事情に通じている年上の人だとなおよい。悩んでいるときは自分の目先のことばかりで頭がいっぱいになってしまいがちだが、少し広い視野での助言がとてもありがたい時がきっとあるはず。