就職サイト学歴スクリーニング論争(?)の元ネタ卒論が朝日の記事に

6/13の朝日新聞東京版夕刊「Let'sしごとのかたち」で掲載されていた。

【就活雑報】「就活」題材に卒論執筆

これはまぎれもなく、あの本田由紀さんの「もじれの日々」のエントリ「就職情報の大学間格差生成装置としての就職サイト」で一大論争を巻き起こしたアレの元ネタ。と言うか、本田さんのブログ見て朝日新聞が後追いで取材したのだろうか。

学校名によるスクリーニングは、憶測ではあるがないとは言い切れないのだろうし、その是非についてはここでは置いておくとして、この論文、もちろん原本は見てないけど、記事だけから類推すると疑問に感じるところが多い。疑問に感じるだけで反証はもちろんできないのだが。

入試の難易度や知名度が異なる首都圏の私立大学5校を選び、あるサイトにそれぞれの学生として登録した。志望業界や志望職種などの条件はすべて同じにした。

とのことだが、当然サイト運営元の特徴(得意分野など)による差異もありうると思うのだが。
また、

就職に関するインターネットの掲示板で選考に落ちた学生の書き込みを分析。面接時に自分が上手に話せなかったことなど、落ちた理由を「自分」に結びつけるケースが多いことを指摘した。

とあるが、ネットでその手の意見を表出する層は自分を責める論調になりやすい傾向があったりはしないのか、とか。

「企業は実際には選考で学校名を重視しても表には出さず、それを学生は能力本位ととらえる。企業にとってはイメージを損ねることなく、採否の責任を学生に負わせることで効率的で安全な採用活動をしているのではないか」

ここまで言い切るのはちょっとどうかと。