career news clip 20060112

「キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーン」における「推進月間」の名称及び標語の募集について文部科学省
平成18年度概算要求で示されていた中学生の職業体験週間を進めるにあたり、名称と標語を募集しているとのこと。締め切りは1月31日。
標語のイメージとしては次のようなものを例示している。

東京都: 「わくわく(Work Work)Week Tokyo」
富山県: 「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」
兵庫県: 「地域に学ぶ「トライやる・ウィーク」」

建設業労働者は2005年半ば以降に不足が顕在化内閣府レポート(今週の指標 No.690)
興味深かったのは以下の指摘。

# 建設労働の需給状況をみると、2005年後半には不足率の上昇が顕著になっている(図4)。これと同時に新規求人数の伸びが顕著になっていることから、ミスマッチが引き起こされている可能性が考えられる。建設労働不足率は、職種別では建築に係る型わく工や鉄筋工、地域別では関東、中部、北海道での上昇が目立つ。この要因の一つとして、都市部での大規模マンションの建設が多いこと(今週の指標No.658を参照)などから、型わく工や鉄筋工の需要が増加している可能性が考えられる。
# 建設業労働者が不足しているなか、建設業就業者の年齢構成は全産業と比較して、20歳代前半の比率が低く、50歳代の比率が高いなどやや高齢に偏っている様子がみられる(図5)。今後、団塊世代の定年退職が見込まれるが、若年を中心として建設業労働者の増加による不足率の改善がみられないと、団塊世代の持つ建設技能を次世代に継承できるかどうかという問題が引き起こされる懸念がある。この観点からも、建設業の労働需給の問題を軽視できないものと考えられる。

いろんな背景が見え隠れしそう。

定年後の団塊世代、74.3%「定年後もお金のために働く」 (NIKKEI.NET)
質問項目を見ていないので細かいことはわからないが、団塊世代は老齢基礎年金は支給が64才からになっているため、満足度の高い生活を送るためにはお金が足りず、お金のために働く、というニュアンスを感じる。なので、記事中の

比較的裕福とみられている団塊世代も、定年を目前にして資産形成の面で個人間の格差が鮮明になっている。

というまとめはちょっと言い過ぎではないかと。

出産や育児で活動中断、女性研究者の復帰に奨励金(YOMIURI ON-LINE)

研究者本人に毎月約36万円の研究奨励金と年間150万円までの研究費を支給する。2006年度中に30人を選んで支援を開始する方針だ。
対象は、博士課程修了程度で、出産や子育てのため研究活動を中断した研究者。大学や大学院のほか、独立行政法人など公的研究機関への復帰を希望する人について、研究中断前の実績などを基準に選考する。支援期間は最長で2年間。

これも概算要求通り。

有効求人数:正社員比低下 非正社員募集が増加(Mainichi INTERACTIVE)

今年11月の正社員の求人は35万8106件で、昨年11月に比べ2.4%増えたものの、非正社員の求人が大幅に上回ったため、全新規求人数に占める正社員の割合は0.6ポイント低下して43.3%となった。雇用情勢は改善しているが、不透明な景気の先行きに、雇用調整をしやすい非正社員を募集する傾向が強いことをうかがわせている。

トヨタなどの「臨時工」が需要を牽引しているのだろうか。
そして相変わらず地域差は大きい。

正社員の有効求人倍率都道府県別にみると、北海道や東北、九州・沖縄で低く、沖縄県は全国最低の0.18倍。青森県(0.27倍)、北海道(0.29倍)も低い。逆に最高は唯一1倍を超えた愛知県(1.17倍)だった。

参考:厚生労働省:毎月勤労統計調査−平成17年11月分結果速報
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/17/1711p/mk1711p.html

派遣社員の不安、5割超が「安心な老後もてない」(asahi.com)

派遣社員の労組を04年に立ち上げた連合傘下のUIゼンセン同盟(組合員86万4000人)が昨年3月、加盟企業で働く派遣社員らに実態調査を実施。男女計約600人の回答を分析した。
 平均年齢は男性35.5歳、女性32.7歳。男女とも8割近くが正社員として働いた経験があったが、うち男性の3割が倒産・解雇で、女性の2割が結婚・出産を理由に正社員をやめていた。
 平均時給は男性1285円、女性1247円。ほとんどが1日8時間、週5日勤務だったが、年収ベース(年1900時間、残業除く)で計算すると、男性は244万円、女性は237万円にとどまる。

メイテック労組の内田委員長、お元気でしょうか。

縦並び社会・格差の現場から:派遣労働の闇(Mainichi INTERACTIVE)
派遣の又貸し、偽装請負等々。多くは重作業。正社員じゃないから医務室で薬ももらえないことも。
派遣会社クリスタルへの潜入取材レポート。

ビール業界進む再雇用 アサヒ4月実施(Sankei Web)

新制度では職種を(1)生産ラインなどの管理オペレーション業務(2)企画立案−の二つに大別。退職時の職務内容にかかわらず、対象者の能力に見合った職種で採用する。再雇用の上限年齢は四月から六十二歳となり、段階的に六十五歳まで引き上げる方針だ。
 当面はフルタイムの勤務体系とし、年収は前者が二百五十万円(公的給付を含めて四百万円)、後者は四百五十万円(同四百八十万円)程度となる。

研修医、7人に1人は週90時間以上労働…筑波大調査(YOMIURI ON-LINE)

90時間を超えると急激に強いストレス症状が出ることも判明、研修医に限らず、勤労者の労働環境のあり方を考えるうえでも貴重なデータとなりそうだ。
(中略)
 一方で、仕事における「自由裁量の度合いが高い」「達成感がある」「同僚、上司の支援がある」という人は、90時間以上働いていてもストレス悪化を示す数値が低かった。

週90時間ということは、定時を一日8時間として、週50時間の時間外。月200時間残業。そこまで持つなんて、タフと言うか。普通は月100時間でかなり来るのだが。それを「勤労者の労働環境のあり方を考えるうえでも貴重なデータ」って、記事書いた記者は一体何を考えているのか。
いくら裁量の度合が高くて支援があっても、働きすぎ。