社会人大学院への道(1) 志望校決定と予備校勉強

実はこの4月から心理系の社会人大学院に通学している。
と言っても臨床心理士試験指定校ではないため、資格取得に直結はしない。国立で23区内にキャンパスがあり、社会人専門の大学院として古くからやっているところ、と言えばもうわかってしまうかとは思うが、一応実名は出さずにおく。
カウンセリング専攻のカウンセリングコース学生として、カウンセリング心理学を学び研究する2年間になる。

で、少々遅いとは思うが、自分の記録も兼ねて受験時代のことから少し書いておこうと思う。

キャリアカウンセラー資格を取って今の仕事に就いた時には既に、このままでは知識が足りなすぎる、大学院で専門的な勉強をしたい、と思っていたが、知識的にも金銭的にもすぐにトライできる状況ではなく、まずは学費を貯めながらどこを受けるのがいいか調べていこうと考えた。毎月自動引き落としで少しずつ積み立て、退職して臨床心理系の大学院に進学した元同僚から話を聞いたりしながら考え、最終的に

・仕事を続けながら通えるところ
臨床心理士にはこだわらない

という結論に至り、今の大学院を第一志望にした。と同時に大学時代の学部は心理系でなかったため予備校必須だろうと思い、元同僚が「心理の先生がすごくよかった」と言っていた某予備校に昨年の4月に入学。やっと本格的に受験準備に入った。そして試験が8月だと言うことをそのあと知り、時間の短さに愕然としつつ苦しい受験生活に。

予備校は決して安くなかったが、心理の授業に限っては本当に役に立った。ここで教わった勉強のやり方が短期間の受験には非常に有効だったと自分で思っている。

手順としては

1.まずは心理学全体の概要をつかむ
2.そのあと臨床系を深める

ということで、1.の段階では東京大学出版会の「心理学」を推奨され、使った。目的は試験問題等を見た時に「この問題は心理学のどの領域のことを言っているのかわかるようになる」こと。併せて用語集の有斐閣「臨床心理学キーワード」と「心理学事典」を使いながら、ノートに要点をまとめてみた。

心理学

心理学

臨床心理学キーワード (有斐閣双書―KEYWORD SERIES)

臨床心理学キーワード (有斐閣双書―KEYWORD SERIES)

心理学辞典

心理学辞典


2.の段階では有斐閣の「ベーシック現代心理学」シリーズの「臨床心理学」で要点をまとめていった。

臨床心理学 (ベーシック現代心理学)

臨床心理学 (ベーシック現代心理学)

時間があれば創元社の「精神医学ハンドブック」も目を通したかったが、これは無理だった。一応手許に置いて、精神医学関連のキーワードが出てきた時は調べてみたりした。

心の臨床家のための精神医学ハンドブック

心の臨床家のための精神医学ハンドブック

この他に、公開模試の回答や授業中プリントで配られたキーワードについての説明を小さいノートに書き写していった。こんなに手書きしたのは久し振り、という日々になった。