第二新卒市場が活発らしい

【就活雑報】「第2新卒」活気づく(assahi.com:2007/03/14)

 入社3年程度で会社を辞め、再び就職活動をする「第2新卒」と呼ばれる若者たちがいる。新卒採用の市場が活気づく一方、大手人材紹介会社には昨年の1・5倍もの求人が寄せられている。景気回復、組織の高年齢化、団塊世代の退職を背景に、彼らに熱い視線が注がれている。

3年で辞めた若者達が「3年」という期限を意識するのはこの第二新卒市場があるというのが大きいと感じる。

 企業が第2新卒に注目する背景には(1)景気が回復し仕事量が増え、若手を必要としている(2)新卒採用を控えていた企業が組織の高年齢化を抑えるため(3)団塊世代の退職の対策――があるという。

 第2新卒を求める企業はITや製造、金融などと幅広い。

数を取って早期離職もやむなし、とし、第二新卒で埋めていくと考えるのか、リテンションをがんがんかけてあくまでも「辞めさせない」つもりでやるのか。そうしても辞める人は辞めるような気もするし、正解は見つからない。

 「終身雇用や年功序列が崩れ、買収や合併で状況が一変する。『この会社で頑張ればバラ色人生が待っている』という考え方を若者に期待するのは難しい」

 篠原さんはそう代弁しつつ、「学生時代、大人から仕事の厳しさなどを聞き、自分なりの仕事観を持つことなく就職活動しているのでは」とも感じている。

たしかにその通りなのだが、一方で仕事観を持って就職活動できる学生がいったいどのくらいいるんだろう、とも思う。

 若手を辞めさせないためには――。企業から相談されれば、こう答える。

 「煙たがられる、と思わず、30〜40代の社員が若手を飲みに誘うなりして、仕事観、職業観を語ること。今の仕事を通じて力がついていることを伝えてあげれば、若者は辞めません」

「成長感が感じられない」というのが若手が辞めたいと思う理由のトップではないか、というのが相談を受けていての印象なので、こういう関わり方は重要だと思う。そしてそう簡単に何でもできるようになるものでもない、ということもきちんと伝えてほしい。リアリティ・ショックを乗り越えないと実社会での仕事は会社を変えたとしても続けるのは難しいだろう。