上司は、あなたの会社での生活を支えるためにいるのではありません
愛読している読売新聞のしごとQ&A。今回も古川さんが的確で気持ちいい回答をされている。
上司に転職……悩んでいます(YOMIURI ONLINE:2006/12/01)
今回の質問はこちら。
転職し、今の会社に入って2年がたちました。仕事は面白いのですが、上司とうまくいかずストレスを感じています。転職も考えていますが、いざ探してみると、これという仕事が見つからず、動きが取れない状況です。どうしたらいいでしょうか?(27歳・男)
これを
上司との関係がうまくいかないのはつらいものですね。お察しします。
と受けとめながら、こんなラディカルな提案を。
しかし、今の職場で2年を経過した20代後半のあなたには、別のことをお勧めしたいと思います。
それは、上司という存在のとらえ方を変えること。
上司は、あなたの会社での生活を支えるためにいるのではありません。
仕事をすすめるための推進機関として、会社の方針をかみくだいて現場に伝えたり、具体的な指示に落とし込んで采配(さいはい)を振るうための存在です。役割の一つに部下の指導・育成が含まれていますが、それは業務推進のためになるものであれば、という条件付きです。
と、自分のとらえ方や行動をまずは変えてみよう、と呼びかけ。
上司が何かして「くれる」ことばかり期待していたってだめでしょ、もう20代後半なんだし。暗にそうも言ってるわけだ。
最後の言葉がまたいい。
「自分の行動を変えることで環境を変える」成功体験は、あなた自身の職業人としての大きな成長ももたらしてくれるはず。
こういう成功体験の積み重ねが成長につながるのだ、と、わかっているけど言葉にできなかったことを言語化してもらえたような気がして、とてもありがたかった。機会があったら使わせてもらおう。