復職の判断基準

朝日新聞の連載コラム「患者を生きる」がここ2カ月近く「うつ病」を特集していた。最終週は投書による質問への回答という形式を取っており、最後の質問が復職についてだった。
うつ・気分障害協会」代表で保健師の山口律子さんの回答の一部を抜粋する。

 復職の判断基準としては10時間程度(通勤時間プラス勤務時間)の外出ができること、80%程度の職業能力の回復、精神的ストレスに対処できることなどが求められます。半日のリハビリ出勤だからといって半日分の体力で復帰するのではなく、8時間は働けるまで回復してから始めることが大切です。
 会社は、病院やリハビリ施設ではありません。働くための健康管理は、本人・家族が自分達できちんとできることが前提です。復帰に向けての基礎体力作りや、現在服用している薬が業務に与える影響について知り、眠気や集中力の低下などの症状をきちんとコントロールできることが求められます。

こういったガイドラインをもっと広め、併せてNTT東日本関東病院などで実施している職場復帰援助プログラムなどのサポートを増やしていくことが求められているのではないかと思う。