Googleは自分の裸の実力で勝負し続ける会社

そうなると以前取り上げた「エアポートテスト」くらいでびびっていられない、ということか。

参考:グーグルジャパン採用の最終関門は「エアポートテスト」

梅田さんのエントリ「グーグルの特異性と強さ」(My Life Between Silicon Valley and Japan:2006/09/24)より。

グーグルに入ると本当に裸にならなくちゃいけない、というようなことを彼は言った。

つまり毎日毎日、自分の裸の実力で勝負し続けるということだ。エリートであるということ、過去に積み上げてきた蓄積、そういう実績が社内のポジションによって確保されるのではなく、フラットな組織の中で、そんな過去の実績などとは無縁に、そのときどきに限られた時間内でお前は何ができるのか、ということを問われ続けるのだろうと、そういうグーグルという会社の雰囲気を、彼は面接のプロセスから感じたらしい。彼が過去に一緒に仕事した人たちの中でも滅多にいないトップクラスの才能って感じの奴らばかりが、つまり頭のおそろしくいい連中ばかりが次々と出てきて、自分の才能をテストされているような感じの面接だ、と彼は言った。

噂ではこれを10回くらい繰り返すらしく、採用側・被採用側双方ともに相当タフでないと成り立たないと思う。

そして入社したとしても、わかりやすい階層構造がないから、二年、三年とそういう激しい競争環境で働いても、「自分がこの仕事を責任を持ってやった」というような、外部に向けてのわかりやすいトラックレコードが作りにくそうだ、と彼は言う。グーグルにいったん入ったあと、辞めて次のキャリア、というのがものすごく描きにくそうだ、グーグル以外の会社だったら、だいたいこれから先自分がどういうことになるのか、すぐに見えるんだけどね、と。彼は、そんなことを感じているらしい。

Googleという会社は「キャリアパス」という概念も破壊してしまうのかもしれない。
ここのHRM施策に今興味津々である。