グーグルジャパン採用の最終関門は「エアポートテスト」

PRESIDENT2006.10.2号の特集は「上司と部下の新常識」。その中で「社長の本音分析『新型』vs『旧型』ここが違う!」というインタビュー記事で、グーグルジャパンの村上社長が登場。IT業界では興味津々であろうグーグルの採用について語っていた。
個人的に特に興味深かったのは以下の内容。

 ですから、グーグルでは、採用のときに少なくとも10人以上が面接をします。最近ではもう少し採用過程を効率化しようとは言っているのですが・・・。人事担当者や直属のマネージャーだけではなく、周辺で仕事をする人間もチームとして一緒にやっていけるかどうかを見るとなると、どうしても多くなってしまうんですね。
 われわれの間にはエアポートテストという考え方があるんですよ。インタビュアーは、最後にこういうふうに自らに問いかけなさい、と。
「この人と、もし一晩空港に閉じ込められたら、耐えられるだろうか」
 チェックインしたんだけど飛行機は飛ばない、ホテルもあいていない、仕方なくラウンジで朝まですごさなくてはいけない、と言われたときに耐えられるだろうかと。「こんな奴と一晩も一緒にいられないよ」みたいな人は採用しちゃいけない、ということです。ただ尖ってるだけの人っていうのは、弾かれてしまうわけですね。

グーグルの選考はえらく時間がかかるらしいとは聞いていたが、いやはや何とも厳しいラストポイントがあったわけだ。そしてまったく同感。頭はいいけど「こんな奴と一晩も一緒にいられないよ」みたいな人がごろごろしている会社にいる人間としては、ぜひこの選考ポイントをわが社でも採用時に追加してほしいと切望する次第。