「下流社会」の家族論 その後

ベストセラー『下流社会』著者、三浦 展氏に聞く(後編)nikkeibp.jp:2006/07/21)

結局お金と受験の話しか出てこない対談。つっこむ気力もなし。

所沢で育って、息子も東所沢に住んで孫もいますっていうのを緩やかな家族、世帯ととらえれば、標準世帯というのは増えるばっかりでしょう。そういうところに消費のチャンスがあると思う。6ポケットみたいな話だけど。当然子育てなんかでも、おじいちゃんもおばあちゃんも協力してくれるから働きやすい、塾のお迎えにもメリットがある。

以下「ビバ『ゆるやかな大家族』」発言が延々と続く。

三浦:古い家の意識があるわけ。息子は新しい家の意識みたいなのがあって、おやじの言うことは聞きたくない。でも、おじいちゃんが、実は孫たちのおやじ代わりになってる。息子や娘は七五三とか儀式をしっかりやってきてもらったでしょ。その度におじいちゃんやおばあちゃんが(お金を)出してきた。孫たちのときも、もう背後霊のように来ますよ。

あいはら:集団合議制のようなファミリーというか、みんなで「家族」をやっていく。

正直言って気持ち悪い。だけど「マーケティング・プランナー」さんとしてはそういう背後霊は大歓迎なのだろう。

家紋入りの「家紋ブーツ」みたいなのが流行ってたよね?

不勉強にして知りません。知りたくもないけど。

三浦:うちもやったけど、お受験でもしないと生活をきちんとするって難しいんですよね。我々の時代って別に言われなくても、あんまり誘惑がなかったから、だらだらテレビを観ることもなかった。今はゲームとかパソコンとかビデオとかいろいろあるからね。昔は「7時からこれを観たら、お風呂に入って勉強して寝る」という環境。

だいたい、うちの娘を見ていたら時間割りを作ってないんですよ。時間は自由にハンドリングできる。今はそれこそゆとり教育では宿題もないですから、塾にでも入らないと勉強できないんですよ。5分ぐらいで終わっちゃう宿題しか出ないから勉強する時間を設けたってしょうがない。

あいはら:最低限の人間性を守るために、教育戦争というか、塾とかがあると。もし何もしないと、本当にだらけた人生になっていくっていう感じは確かにありますよね。

本末転倒。他人のせいにするのもいいかげんにしてほしい。