魅力的な仕事は「信頼ネットワーク」を作れる人のところに行く
@IT自分戦略研究所記事「魅力的な仕事を手に入れるには」より。
何かプロジェクトがあった場合、「社内→社外の口コミ→社外の過去のネットワーク→人材紹介会社」の順番で人を採用しようとすることから、
魅力的な仕事を手に入れるそれよりもずっと有効な方法が「口コミ」ネットワーク、自分を推薦してもらえる「信頼ネットワーク」に入ることだということなのです。すなわちいまの仕事、いまの上司・先輩こそが、あなたの最高の「魅力的な仕事を手に入れる」ためのツールということになります。
一方、選択の視点を見てみると、それぞれの段階で同じようなことが求められています。「信頼(信用)」「能力(スペック)」「自分をサポートしてくれる」「チームの役に立つ」「意欲的」「いま動ける(異動させられる)」「実績・経験」「性格・人柄」などです。
中でも、採用側から見てほかの要素に比べ、最も影響が大きな視点は「信頼」です。
人を一瞬で判断するのは非常に難しいし、自信もない。だからこそ、自分や自分が知っている人たちの信頼ネットワークに入る人を優先したくなるのです。
ということになるわけで。
で、その信頼を勝ち取るための方法として以下のことをあげている。
1.上司や仲間を理解しようと努力し、自分も理解されるよう努力する
2.上司や先輩への「報告」「連絡」「相談」は、理解されるための基本努力
(最もよくないのは「隠す」「嘘をつく」「勝手にやる」こと)3.前向きなコミュニケーション
(否定的・攻撃的なコミュニケーションだと、他人に紹介する気になりません)4.できることとまだできないことをはっきりさせ、できることを広げるよう努力し、その経過を上司と共有する
5.自分を信頼してもらう前に、自分の上司や先輩を信頼する
(すべてが理想的な人などいないので、上司や先輩の「いいところ」「できるところ」を意識して見つけ出し、その部分だけでも尊敬し、言葉や態度で表す)6.自分のやりたいこと、理想を、周り(特に上司や先輩たち)に伝える
そして、選択の視点のうちのひとつ「いま動ける」については、普段からきちんと伝えていないと認識してもらえないというのも大切な視点。
「いま動ける」という点のアピール方法を考えてみましょう。納期のあるプロジェクトを担当しているのであれば、終わりが見え始めるころから「自分の仕事に区切りがつく」「こんな仕事がやりたい」というメッセージを信頼ネットワークに乗せることが第一です。相手も人間ですから、頼みたいことがあるときだけ声を掛けてくる人のいうことはあまり聞いてくれません。
とすると、信頼のネットワークに入っていそうな上司(昔の上司含め)や先輩たちと、日常的あるいは定期的にコンタクトを取っていることが重要になります。
皆さんは年賀状などばかにしているかもしれませんが、年に1度しか送らないものの、自分が何をしたいかを上司や先輩に伝えることができる重要なコンタクトの手段ともいえます。飲み会やイベントでもOKです。そういう機会に自分の状況や夢を伝えてみるのが大切です。
納期がない仕事をしていて、次のステップに動きたいのであれば、自分の仕事を整理して可視化する、(特に後輩などと)共有して自分でなくてもできるようにすることが重要です。
このあたりはPlanned Happenstance的な行動、つまり日常的な種まきが重要になってくると言える。クランボルツ博士の著書「その幸運は偶然ではないんです!」にはそういった自分の行動を前向きに変えていくヒントが多く書かれているので、何かうまくいかないことばかりだと思っている方はこの中から何か一つ試してみてほしい。
- 作者: J.D.クランボルツ,A.S.レヴィン,John D. Krumboltz,Al S. Levin,花田 光世,大木 紀子,宮地 夕紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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