読売新聞の大竹先生ミニインタビュー記事

◇キャリアインタビュー:格差拡大 真の要因解明を(2006年5月9日 読売新聞)

写真入りです、大竹先生。にわかファンとしてはうれしい限り。

殺到する取材で聞かれるのは、ニートの増加をめぐる若者の雇用問題など最近の状況ばかり。本書に詳述した、1980年代から生じている格差拡大の要因を深く掘り下げる議論が少ないことが不満だ。

 「大切なのは一時的な現象だけにとらわれず、格差拡大の本当の要因を考えることではないでしょうか」

本当にその通り。表層的な現象論や単純な悪玉論でない、本質的な議論と対策がもっともっと深まっていってほしいと思う。

所得格差の実態を長年にわたって分析した『日本の不平等』(日本経済新聞社)が、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞エコノミスト賞という名だたる論壇賞を立て続けに受賞した。

トリプル受賞おめでとうございます。やはり読まねばなりませんかね、「日本の不平等」。

日本の不平等

日本の不平等