仕事に関する良記事クリップ・2本

<その1>
無学歴、無職歴、無実力のニートが年収500万円の正社員になる方法(分裂勘違い君劇場:2006/02/27)
ニート対象に、戦略的に仕事に就くには、という視点から書かれてはいるが、ニートでなくても示唆に富んだ記事。
特に「知識社会での生き抜き方」という視点が秀逸。「専門スキル」イコール「資格取得」と短絡的に結びつけている方々にこの部分を音読させたいと思った。

職位が低い間は、「会社からもらっている最大の報酬はスキル」であって、その資産価値に比べれば、「もらっている給料なんて、倍になろうと半分になろうと、誤差」なんですよ。
ひとたび、スキルさえゲットすれば、職位を上げられるし、その会社が出世させてくれなくても、さっさと別の会社に転職して、面白い仕事とおいしい給料をゲットできる。だから、「給料少ないのに、そんなに必死で働いてもしょうがない」ということを言っているバイトちゃんを見るたびに、「こいつら激しく頭悪いな」とよく思う。職位の低い間は、サービス残業というのは、会社にたいしてサービスしちゃう残業というより、自分自身にスキル獲得という大きなサービスをするための残業なのだから、やればやるほど、めちゃくちゃ得なのに。

あとこの議事録に関するくだりは、「議事録しかやらせてもらえない」と嘆く入社間もない社員の皆さんにぜひ熟読していただきたく。

誰もがいやがる単純作業の中で、とても難易度が高く、かつ、それをすると短期間に一気に実力が向上するのが、議事録とりだ。まずは、これを任せてもらえるようになることを目指すのがよいと思う。

で、議事録を取れるようにするには、あらかじめ、プロジェクト関係者の役割、仕事内容、業務の流れを理解しておかなきゃならない。また、それ以前に、プロジェクトの成果目標やマイルストーンも理解しておかなきゃならない。当然、プロジェクトシートの収支計画も、話の前提になっていることも多いから、それにも目を通しておく。なによりいちばん大切なのは、関係者の意図と利害関係を押さえておくことだ。だれが、なににこだわっているかを押さえておかないと、とんでもない勘違いをしてしまう。
で、議事録とりにかこつけて、会議が終わったあと、関係者に、会議で分からなかったところを、教えてもらって回ることもできる。これが、かなりポイントだったりする。
もちろん、最初のうちは、会議をすべてICレコーダーで録音し、それを自宅に持ち帰って、再生して聴きながら、議事録を補足していく。いきなり全部リアルタイムで議事録をとるなど、まず無理だ。

議事録とは、本来非常に重要で力を貯えられる「雑用」なのだ。ここで力をつけなくて、どうする。

<その2>
地味なお仕事Japan.internet.com:2006/02/28)

「もっと、脚光をあびる仕事がしたいです。メディアから取材を受けるような」。彼女が希望した職種は、広報・秘書・国際法務etc…。」と言うA子さんが転職活動の過程で知った、一見華やかな仕事の現実について。
面接で立ち会った現場の担当者が異口同音に言う「裏方仕事ですよ」「人間関係は社内限定」「古くさい文書作りの世界」と言う言葉。そして、海外メーカーとの資材調達の仕事をする彼女をうらやむ大学同期に対して「普段の私をみれば、カッコイイなんて言えないと思うよ」と答えている自分。

 自分の部屋でインタビュー記事が載っている雑誌をパラパラとめくりながら、Oさんはぼんやりと考えた。
「ここに出ている人たちは、与えられた地味な仕事を一生懸命していて、それがたまたま目にとまったというだけなのかも」

 今でもOさんは「ビジネス誌に自分のインタビューを載せる」という目標を掲げているが、転職に向けてのスタンスは少し変わってきている。
「目立つ仕事に就いて、取材を受けたとしても、それって一回きりのことなんですよね。雑誌に載ったとたん、やる気がなくなってしまうような仕事じゃ困るし、地味なお仕事でも、一生懸命やっていれば認められることもあるかなって思うようになりました。

それに気付くことができた彼女は、きっと地に足のついた転職ができるだろう。