「キャリアの平和ボケ度」チェックリスト

というものがある「あなたは大丈夫?キャリアの“平和ボケ”」という記事をintelligenceのサイトで発見。

「悪貨は良貨を駆逐する」――これは有名なグレシャムの法則だ。この法則をさらに組織の意思決定論に応用したのが、ノーベル経済学賞を受賞した(1978 年)ハーバード・A・サイモン氏である。サイモン氏は、「ルーチンな仕事はノン・ルーチン(創造的)な仕事を駆逐する」という「計画のグレシャムの法則」を提唱した。つまり、人は日常の些細な仕事・業務ばかりに追われていると、長期的に考えるべき重要な計画を考えなくなってしまうという法則だ。

という恐ろしい法則を紹介しながら、自分のキャリアの「平和ボケ」度チェックリストを上げている。内容は以下の通り。

□ここ3年間の仕事を振り返ってみて、1年ごとにステップアップしているというより、同じレベルの1年を3回繰り返しているような気がする。
□転職するしないにかかわらず、自分の労働市場における人材価値(例えば年収換算にしていくらくらいか)に意識を払ったことがない。
□5年後の仕事上の目標や、理想のキャリア像・ワークスタイル像を語ろうとすると頭がうやむやになる。
□「私のような人材は、ここに留まっているほうが無難だ」とついつい保身的に考えがち。
□この3年間に、社内報(もしく社外のメディア)で取材されてもいいくらいの成功物語、成長エピソードの情報ネタがない。
□業務上で行われている会社内の過去の慣習や方法を自分なりに変えて、社内に提案したことがない。
□未来よりも、まず現在に不安を感じる。
□ここ最近、後輩社員が自分よりもいい仕事をしているなぁと思う機会が増えた。
□日々の業務処理で、頭とカラダはめいっぱいである。ちょっと疲れぎみ。
□「うちの会社に限ってリストラはない」と思う。

これはキャリア自律度のネガティブチェックとも言える。5番目の「大きな成功物語」までのものは正直必要ないと思うが、共通して言えるのは自分自身を客観的に見ていないことと、環境変化に対する危機感がないこと。これではキャリアが「人任せ」になってしまい、いざ何かあった時はどうにも対処できなくなる可能性大。