一学期の授業を簡単に振り返る(1)〜火曜日「カウンセリング心理学」

本当は学期中に授業メモを上げたかったのだが、とてもそんな余裕はなかった。
でも記録を残さないのはもったいない気がしているので、感想程度ではあるが振り返りメモを。

まずは火曜日7/8限(18:20〜21:00)の「カウンセリング心理学」。担当はT上先生。
カウンセリングの定義、歴史、8つの主要理論と7つの付加的理論、プロセス、能力、ロジャーズ、職業倫理といった内容。あの有名なビデオ「グロリアと3人のセラピスト」を見たり(ただしロジャーズとエリスのみ。パールズは未見)、マイクロカウンセリングや倫理などの授業ではアメリカと日本のビデオを見たりもする。
「でもこれは実は〜なんだな」というソフトな語り口が特徴的。

備忘録としてカウンセリングの定義を書いておく。(出典はのちほど追記予定)

カウンセリングとは、カウンセリング心理学等の科学に基づき、クライエントが尊重され、意志と感情が自由で豊かに交流する人間関係を基盤として、クライエントが人間的に成長し、自律した人間として充実した社会生活を営むのを援助するとともに、生涯において遭遇する心理的、発達的、健康的、職業的、対人的、対組織的、対社会的問題の予防または解決を援助する。
すなわちクライエントの個性や生き方を尊重し、クライエントが自己資源を活用して、自己理解、環境理解、意思決定および行動の自己コントロールなどの環境への適応と対処等の諸能力を向上させることを支援する専門的援助活動である。

あと印象的だったのは、カウンセリングでの人間関係は特殊なもの、という視点。クライエントが「尊重のシャワー」を浴び、安心して話を聞いてもらえるという関係は非日常であるが故のものである、とのこと。
それから、「カウンセリングの場面がカウンセラーの欲求を満たす場になってはいけない」こと。特にキャリアコンサルタントでしばしば聞く「話を聞いてもらえなかった」「意見を押しつけられた」「決めつけられて不愉快だった」といった苦情は、結局キャリアカウンセリングの場がキャリアコンサルタントの「欲求を満たす場」になってしまっているということではないだろうかと思ったりした。

カウンセリング心理学―カウンセラーの専門性と責任性

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