就職内定と親

今も昔も変わらぬ光景とは言え、親の反対で内定を辞退するのもいかがなものかと。

売り手市場…決心つかない「内定ブルー」(YOMIURI ON-LINE:2007/08/30)

 親の反対で内定先への思いが揺らぐこともある。

 私立大4年の和田恵子さん(仮名)(21)は今春、第1志望の大手就職情報会社から内定をもらった。だが、田舎の親から「定時で帰ることができる大企業のメーカーの方がいい。考え直しなさい」と言われた。企業回りをしたのは10社。気持ちがぶれた。「何より親の反対はこたえた」

今や大企業のメーカーの方が定時では帰れないということ、田舎の親にわかれというのも無理か。親世代はアップデートされた情報は持ってないし、実際働くのは自分なんだから、主導権は自分が持たないとあとで後悔するような気がして心配。

そんな親との軋轢が予想されるベンチャー系企業は、親対策を講じている模様。

「内定ブルー」解消へ企業躍起…ファンづくり 親に会社説明会(YOMIURI ON-LINE:2007/08/30)

同社総務人事グループの中田茂樹グループマネージャーは説明会の狙いについて、「会社の良さを本人だけでなく、ご両親にもよく知ってほしい。そして会社のファンになってもらいたい。入社の後押しをしてもらうだけでなく、入社後も本人を励ましてほしい」と説明する。

親子共々自社のファンになって欲しいという会社の思いもわからなくもないが、仕事のことを親に相談なんか一切したことのない私から見ると、なんだか異次元の出来事のように見えてしまう。これが今の世の現実ということか。この流れでいくと、入社式に親が来るのも当然というか。一体いくつになったら親離れ・子離れするのだろう、とつい余計なことを考えてしまうのだった。