教育と雇用の横串でニート対策を試みる高知県

高知県知事・橋本大二郎氏のブログより。

ニート対策の売り(1月18日)(だいちゃんぜよ:2007/01/22)

 ニート対策は、これまで全国でも、色々な形で取り組まれていますが、主には、ハローワーク的な職業斡旋と、そのための職業訓練が中心になっています。

 ところが、ニートの原因にもなる引きこもりの若者は、その半数が、不登校を経験しているとの統計がありますので、学校との連携なしにニート対策の店開きをしても、待ちの姿勢に終始せざるを得ません。

 また、ニートの就職を支援するセンターに、よしんば、ニートの人が足を運んだとしても、長い間引きこもっていたために、例えば、コンビニで買い物をする仕方がわからないとか、映画館に入ることが出来ないなど、社会性の欠如という点で、職業訓練以前の問題を抱えています。

 このため、ニートを対象に、来年から高知県が始めるサポートセンターは、労働政策や雇用担当の部門ではなく、教育委員会生涯学習課が担当することになりました。

「もちろん、雇用対策の担当部門も連携をしていきます」とのこと。
公共支援サービスを設計する時はこういう「支援を受ける側に本当に必要なのは何なのか」という視点に立つことが何より求められるのだと思う。