ブログをググられて困る学生さんたちはパブリックに言っていいことと悪いことの区別がつかない人と見られても仕方ない

ブログが就職の「落とし穴」? ググられる学生たち (1/2)ITmedia News:2006/10/25)
何を今さら、というのが正直なところ。
就職にあたり興信所を使われていたとまことしやかに言われていた時代のことを考えれば、オープンネットワークの場に自ら種をまくのはまったく愚かなことだろうに。SNSだってmixiのように550万人もいれば往来で張り紙してるのと変わりない。
逆に企業受けだけを考えた内容でブログを書いたとしても、背伸びや底の浅さはすぐバレる。文は人なりというのはかなりの部分真実だ。
ブログの運営方針は人それぞれなので細かく口出しする気はないが、誰が見ているかわからない、つまり当事者や関係者が見ているかもしれない場所に書いていいことなのかどうかを判断して記事を書いていくことは必要だろう。それは実社会で仕事をしていく上でも必ず求められることだから。

記事中の東京のIT企業に勤めるある人事担当者が「例えば、クセのある学生だったり、問題を感じて不合格にした学生の名前をネット上で見つけることはある。そこに変なことが書いてあったりすると『ああ、やっぱり』と思う」と言っているように、もしもピンポイントで検索されるとしたら、何か変だ、と思われた場合ではないか。きちんとした受け答えをして常識的に行動していれば、わざわざそんなことはするとは思えない。もしそれでもGoogleで「検閲」するような会社なら、入社後も社員は検閲される会社だと思っていいだろう。

就活仲間同士で本音で情報共有するのなら、完全に相手が特定できるクローズドなメンバーで、検索エンジンにかからないやり方でやる方が無難だと思う。

ちなみに噂レベルではあるが、昔(約20年前)興信所を使って調べていたのは大手企業が多く、対象はほとんどが女子学生だったと聞いている。近所に聞き込みして男性関係や帰宅時間について調べていたらしい。ただの噂だったと思いたいし、もしそういう時代があったのだとしても今はそういうことはなくなっていると信じたい。

10/30追記:
IT Proにもこんな記事が。
人事担当者の4人に1人が「検索エンジンで求職者を調査」,SNSも判断材料に(ITpro:

2006/10/27)
 インターネットあるいはSNS上のどのような情報が不採用を決定づけたかについては,以下のような回答が挙がった。

・資格に関して虚偽の申告があった(31%)
・コミュニケーション・スキルが貧弱(25%)
・犯罪行為に関係していた(24%)
・前職の企業あるいは同僚の評判が悪い(19%)
アルコール依存症あるいはドラッグ使用者だった(19%)
・前職企業の秘密情報を漏洩していた(15%)
・不在について虚偽の報告をしていた(12%)
・刺激が強すぎる,あるいは不適切な写真を掲載していた(11%)

これじゃあ確かにね。
そしてCareerBuilderの人材担当副社長Rosemary Haefnerからの「オンラインに情報を掲載する場合の注意点」。

(1)慎重に。将来の雇用主に見られたくないような情報,個人の品格を落とすような発言や写真はいっさい掲載しない。
(2)適度に隠す。個人のプロフィールは可能なかぎり「プライベート」レベルにし,自分が選んだ友人にしか公開できないようにしておく。コメントのブロック機能も有効に活用する。(3)チェックはこまめに。自分自身のことに関して,求職活動やキャリアに不利益となるような記録や投稿が掲載されていないか,定期的にチェックする