うつ病で休職中の部下はとにかく休ませて

IT Pro連載記事「部下の「心の病」への正しい対処法 第3回」より。

 「自分は部下の信頼を得ている」と思っている上司に,特に気をつけて欲しいことがある。受け入れがたいかもしれないが,治療のために部下が会社を休んでいるときは,心配して上司から電話をしたり,会って話をしたりするのは,やむを得ない事務連絡を除いて,なるべく避けるべきだ。仕事のことを忘れて休養することが,ストレスが原因のうつ病を治療するうえで最も重要だからだ。「家にいるだけでは暇だろう」と考えて,在宅で仕事をさせるのは,論外である。

そんな上司いるの?!と驚いたが、よく考えてみると仕事だけが生きがいのような上司には、仕事をするなと言われるのは苦痛でたまらないので、他人もそうではないかと「思いやり」からそうしてしまう可能性はある。いやまったく余計なお世話どころか病状を悪化させるだけだと思うので、そういうことは即刻やめていただきたい。

 休養中に部下と話をする機会があっても,「頑張れよ」,「早く良くなれよ」などと励ましてはならない。励ましは,部下にとって負担になり,かえって症状を悪化させる恐れがある。

「頑張れ」ではなく、「頑張ったよね」。励ましは禁句ということで。