朝日新聞 5/5の社説より「タクシー 便利さと安心の両立を」「里親 ぬくもりを子どもに」

http://www.asahi.com/paper/editorial20060505.html


「タクシー 便利さと安心の両立を」
●要約
都市部でも地方でもタクシーの長い客待ち行列がある。02年から始まったタクシーの規制緩和で初乗り運賃がある程度自由に決められるようになり、新規参入や増車がしやすくなった結果、乗客にとっては安く便利に乗れるようになったが、一方市場縮小のあおりを受けて利用客の減少が大きく、歩合給の乗務員は健康を無視しても働きすぎる傾向がある。最低賃金や労働時間を厳守しながらより柔軟な対応が規制緩和には求められる。

○コメント
単純な距離×乗車数のビジネスモデルだけではやっていけなくなってきたのではないだろうか。「人を運ぶ仕事」という原点に立って付加価値をつけられないものか、と素人は思ってしまう。


「里親 ぬくもりを子どもに」
●要約
現在日本で約3万6千人の子どもが両親の病気や行方不明、虐待などで家族と暮らすことができない。そのうち9割は施設で暮らし、残りは里親家庭で里子として育てられている。欧米では里親優先だが日本では施設依存で里親家庭は2千あまりにとどまっている。国もようやく里親重視を打ち出したが、里親の負担を軽減する研修や相談支援などまだ不十分だ。まずは里親の活動に関心を持つことが子ども達を支えることにつながっていく。

○コメント
このドラマの情報を見て真っ先に思ったのは「養子縁組してなかったのかな」。だいたい里親に引き取られた年齢が高かったのが、その後の確執を産む原因になったのでは。施設は一時避難のシェルターと位置づけて、できるだけ里親重視にするべきだと思う。里親となっている友人から聞く乳児院の話は、施設重視では子どものためにならないと実感させてくれる。乳児院が悪いと言っているのではなく、どうしても限界があるという意味でだ。

参考リンク:
里親とは?
http://p-joyous.net/satooya/what.htm

愛の手運動とは?
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ainote/what/what.html
兵庫県大阪府を中心として社団法人家庭養護促進協会が新聞・ラジオで里親を求めている子どもを紹介し、子どもの里親になってくださる方をさがす、という活動をおこなっている。