朝日新聞 4/14の社説より「教育基本法 愛国を教える難しさ」「伊総選挙 接戦が見せた深い亀裂」

http://www.asahi.com/paper/editorial20060414.html

教育基本法 愛国を教える難しさ」
●要約
与党内で一致しなかった教育基本法改正の「愛国心」をめぐる表現が「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」で合意された。公明党が最後まで「国を愛する」に抵抗したのは戦前の国家主義のにおいをかぎとったためだろう。だがそもそも理念をうたう基本法を急いで改正する必要があるのか。また国を愛することは自発的な心の動きだが強制につながらないか懸念がある。議論もまだ不十分である。

○コメント
愛せと言われないと愛せない国なんて、しょぼすぎでしょ。「愛国心」を盛り込みたい議員さん達は、そんなにも国民から国が愛される自信がないのだろうか。と言うか、ここで言う「国」ってそもそも何なのだろう。


「伊総選挙 接戦が見せた深い亀裂」
●要約
イタリア総選挙は接戦の末5年ぶりに中道左派政権交代された。しかし勝った中道左派は10以上の中小政党の寄り合い所帯のため新政権の出発にはまだ曲折がありそうだ。近年の欧州では経済のグローバル化への対応と手厚い社会保障による暮らしの安定が相反する要素であり、選挙では有権者が真っ二つに割れることが増えている。とは言えグローバルな経済競争は避けがたく、政策のハンドルはそちらに向かっていくことは間違いない。

○コメント
ここで言ってる「グローバル」ってアメリカ中心のものを想定しているのか。グローバル経済と欧州ローカル政策という二元論って、そもそもありなのか。よくわからない。