エニアグラムってホルモンバランスで決まるものだったのか
勉強不足でまったく知らなかったのだが、「9タイプ・コーチング――部下は9つの人格に分けられる」(安村明史著)によるとそういうことらしい。しかもそれとコーチングを組み合わせたメソッドを示している。ホルモンとエニアグラムとコーチングという三者の組み合わせ、というのはたしかに新しいのかもしれない。しかし。
関係するホルモンはセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの神経伝達物質の3つ。これらそれぞれの活性度を高、中、低で3分類するため、合計で9つの分類ができる。
セロトニンは緊張を緩和するものでブレーキのようなもの、ノルアドレナリンは調整的な役割を果たすものでハンドルやギアのようなもの、ドーパミンはやる気をみなぎらせるものでアクセルのようなものと理解できる。それぞれの活性度と組み合わせにより、気質が浮かび上がってくる。
と言うのだが、エニアグラムってそんなに単純なものだったっけという疑念はいまひとつ晴らせない。
エニアグラムとコーチングとの組み合わせは何となくわからなくもない。「動機」が何か理解した上でのコーチングは有効だろうと思われるので。
著者はどんな方なのか検索してみたら、有限会社バリューアップサービスの取締役社長とのこと。略歴には「「エニアグラムコーチング」登録商標保有者(登録第4729336号)」とある。現在鋭意普及中、ということなのだろう。
それにしても「ホルモン」を持ち出した時点で「トンデモ」に一歩近づいてしまっているような気がするのは私だけだろうか。
- 作者: 安村明史
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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