若年層は仕事の内容にこだわってるから失業してるって?

失業理由からみた失業構造の変容内閣府 今週の指標 No.711:2006/04/03)

若年を中心に「希望する仕事がない」といった「条件にこだわらないが仕事がない」に比べて構造的な要因とみられる失業が高まり、平成11年と比較して失業構造が変容していることが伺える。

この変容の原因の一つとして、若年失業者を中心に正規雇用志向が高まったため、「希望する仕事がない」と回答した者が増加した可能性が考えられる。ところが、若年層における失業者が探している雇用形態の内訳の推移をみると、正規雇用を希望する割合は平成11年と比べ低下していることから、若年層は雇用形態よりも、むしろ仕事の内容への「こだわり」といった要因により「希望する仕事がない」と回答する者が増加しているのではないかといった可能性も考えられる

一応レポートの最後には「ミスマッチが産業間・職種間の労働需給の変化により拡大したのか、あるいは若年層が仕事の「魅力」を感じられなくなったために拡大したのか、といった観点から、よりミクロなレベルで的確に把握することが必要となっている。」とあるが、おそらくマスコミは引用部分のみをとらえて「わがままな若者」論調にしそうないやな予感。