仕事はやりたくないことから手を付けて、やりたいことをごほうびにしよう

またもJMMより。「成功者に何を学べるか」というお題への回答で、楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元さんの回答が個人的に一番役立ちそうだと感じたのでご紹介。

成功者の共通要素は、「やりたいことから始めるのではなく、やるべきことを先にやる」という習慣を持っているということではないでしょうか。真似できる、あるいは積極的に真似すべき特徴は、ほぼこれに尽きるように思えます。

として、「一般論として、『好きなことを仕事にするといい』というのは、『したいこと』が『するべきこと』と重なって、結果的にするべきことに先に手を着ける形になることが多いから」とも言っている。
そして、先日逝去したピーター・ドラッカーへの最後のインタビューをまとめた『ドラッカーの遺言』という本の中で、成功したリーダーが持っている三つの習慣のひとつに「やりたいことから始めない」ことを挙げているそうだ。ちなみにあとの二つは「自分の仕事は何かを問う」「不得手なことは、決して自ら手がけない」ということだが、山崎氏同様私も「やりたいことから始めない」が一番即効性がありそうな気がする。
と言うわけで、早速実際にやってみた。語尾がポジティブな表現の方が自分的には動機づけしやすいような気がしたので、タイトルにあるように「やりたくないことから手を付けて、やりたいことをごほうび」にして今日の仕事に取り組んでみた。まだ一日しかやっていないので成功に近づくかどうかは不明だが、非常にすっきりした気持ちで仕事ができた。
だいたい「やりたくない」仕事をついつい手つかずのまま放っておくと、心のどこかに必ず「積み残し」感があって、なんだかすっきりしないまま、何かをサボっているような後ろめたさが残るのだが、それを先にやってしまうとかなりすっきりする。しかもごほうびに「やりたいこと」に取り組めるので、やりたいことがいつも以上に輝いて感じられるというおまけ付き。
やはりドラッカーは偉大だ。ちゃんと読まないといけないと思う。「やりたくないこと」として買ったはいいけど積んである本に手を付けないと。そのごほうびは何にしようか。

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)