「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」

タイトルにした言葉は私の好きな言葉で、なおかつ物事が思うように進まない時に思い出して呪文のように唱えている言葉でもある。イライラする時は他人を変えようとしてやっきになっていることが多いからだ。
これにほとんど近いことが、wisdom連載のリンクアンドモチベーション社長・小笹さんのコラムにあったので抜粋をご紹介。

変えられるもの VS 変えられないもの 〜アイカンパニーを繁栄させる〜(要無料登録)

 世の中には、「変えられるもの」と「変えられないもの」が存在します。このことは、一見、当たり前のことのように、誰もが思うかもしれません。しかし、私たち人間は、実は「変えられない」と分かっているはずのことに、多大のエネルギーや時間を消費してしまっている場合が多いのです。

というわけで、「考えてもしょうがないのに考えてしまうこと」にはどんな性質のものがあるのか、またそれをやめてどうすればいいかを次の通り挙げている。

■変えられるものvs変えられないもの
 (1)自分vs他人 −他人を責めず、自分から変わる

他人は力ずくでは変えられない。変えたいと思うならば、「自分」がまず変わることで、他人の変化を触発するしかないのです。

 (2)思考・行動vs感情、生理反応 −思考と行動を変えて、感情をコントロールする

例えば、「思考」を変えてみる。口をきくのはおろか、顔を見るのも、声を聞くのも嫌な上司がいたとしましょう。しかし、「嫌い」という感情を変えるのは、未来永劫「無理だ」と思われても、「自分はこんな人間にはならない」「彼を自分にとっての反面教師として学ぼう」という風に思考を変えてみると、毎日会うのがそれほど苦痛でなくなってくるかもしれません。
 あるいは、「行動」を変える。十キロの距離をひたすら歩く、五キロ走りこんでみる、などといった、普段とは違うことをやってみるのです。すると、不思議なことに、汗が出て鼓動が高まり、変わりようがないと思っていた「寂しさ」「悲しさ」「情けなさ」などの感情が和らぎ、入り込む隙間は僅かながらでも少なくなるはずです。

 (3)未来vs過去 −過去をひきずらず、未来に目を向ける

過去への言い訳を重ねて時間を費やすのではなく、今からできること、変えられる「未来」に注力することです。過去とは、思い悩むべきものではなく、未来に向けて学ぶため、つまり未来のためにあるのです。

そして結論として、

 すぐにでも変えられるもの、それは「他人」ではなく「自分」であり、「感情」や「生理反応」ではなく自分の「思考」や「行動」であり、「過去」ではなく「未来」です。変えられるものにエネルギーを注ぐことで、是非、少しずつでもその体験を繰り返し、成果を積み重ねて下さい。この考え方を自分のものとすることができれば、アイカンパニーの繁栄、つまり、大きな成長が待っているはずです。

つまり一言で言えばタイトルにした格言とほぼイコールとなるのである。

(2)は少々ハードルが高く感じられる可能性もあり、これは中級編かもしれないが。

ともあれ、「あの人がこうしてくれない」「あの時こうすればよかった」「ネガティブな感情がおさまらなくて困る」ということがお悩みの方、上記3つのうち試しに一つやってみてはいかがだろう。