「心理援助の専門職になるために」マリアン・コーリィ、ジェラルド・コーリィ著

helping profession(援助専門職)養成のためのテキストブックとしてアメリカの大学院で使われている書籍の翻訳版。「なぜ援助専門職をめざそうとするのか」という自分の動機を確認するところから始まり、教育訓練の過程、実際の援助のステップ、初心者が直面する問題(主に転移/逆転移と抵抗)、倫理的問題(二重関係、性的関係、不正行為等)、価値観などについて書かれており、知識を詰め込むものではなく、自分自身に問いかけ、明確化し、どう援助専門職として生きていくかということを考えさせるものになっている。カウンセリングをしていく上で非常に重要な視点が多く、しかも通常のキャリアコンサルタント養成講座ではここまで踏み込んだ内容のものはないはずなので、副読本として必読にしてほしいものだ。
続編として(原著では一冊になっているか内容が多いため分けて出版した模様)「心理援助の専門職として働くために」もあり、現在こちらを継続読破中。

心理援助の専門職になるために-臨床心理士・カウンセラー・PSWを目指す人の基本テキスト (臨床心理学レクチャー)

心理援助の専門職になるために-臨床心理士・カウンセラー・PSWを目指す人の基本テキスト (臨床心理学レクチャー)

  • 作者: マリアン・コーリィ,ジェラルド・コーリィ,下山晴彦
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2004/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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