これまでの「議論の整理」を公表/社会保障の在り方に関する懇談会

#要点としては
少子化対策については高齢者関係給付の比重が高く、児童・家庭関係給付の比重が非常に低い現状を見直し、働きながら子どもを生み育てやすい雇用・就労環境に作り変える視点も含め、多様な対策に取り組む
公的年金の一元化は将来的な選択肢の一つ
介護保険は予防重視型システムへの転換などの給付の効率化
社会保障の担い手を増やすため若者、女性、高齢者、障害者の雇用機会を増やす

「やはり少子化に絡む女性の子育てと労働をどう両立させる社会をつくるかが、本当に日本にとって最大の問題」(杉田委員)という発言があるが、「女性の子育て」ということを言っているこういう席の委員が存在しているということが、日本にとって最大の問題。
出生率のこれ以上の低下に歯止めをかけ、逆に向上させることを目指して、少子化対策を強化することが必要である」(西室委員)向上はありえないことを前提にして社会設計をすべきではないか。

メンバーは下記の通り。

社会保障の在り方に関する懇談会 名簿
  石 弘光 (税制調査会会長)
  笹森 清 (日本労働組合総連合会会長)
  潮谷 義子 (熊本県知事)
  杉田 亮毅 (日本新聞協会理事)
  西室 泰三 (日本経済団体連合会副会長)
(座長) 宮島 洋 (社会保障審議会年金部会長)

[政府側]
  内閣官房長官
  内閣府特命担当大臣(経済財政政策)
  総務大臣
  財務大臣
  厚生労働大臣
  経済産業大臣

「多様な対策に取り組むことなどで概ね了解を得られたとしている。」というのは、裏を返せば「総論賛成、各論は・・・」という状況だということだろう。