ダイバーシティ=「“子持ちの女”への配慮」ではない

女性管理職を増やすだけではダメ P&Gに見るダイバーシティーマネジメント(NB Online:2006/06/30)

 企業経営者がダイバーシティーに配慮するのは「満たされた人々は最大の力を発揮できるが、ストレスを抱えていると最大の力を発揮できない」(チャタベディ社長)からだ。

ES(従業員満足度)の取り組みの先進企業でもよく聞く言葉だ。ESはCS(顧客満足度)につながる、とも。

つまらないつっこみを一つ。

フォーラム当日、同社のある男性社員が「僕は社内結婚で、料理は大体僕が作ります」と言った。私が「えらいですね」と感心したら、すぐに横から人事部長が「そういう人は結構多いよねえ」と続けた。女性の社会進出と男性の家庭進出は、やはり同時に進んでいるのだ。

こんなところで「えらいですね」なんていう言葉が出てくること自体、すでに意識が性的分業に毒されているとしか思えない。ダイバーシティを語っている記者としてはいかがなものか。