愛情弁当より自分で朝ごはん作れる家事能力を

余丁町散人先生のエントリ「NHK「クロ現」:父子家庭問題・・むしろ「愛情弁当」の強制が問題だな」。タイトルを見て「おっ、もしかして良エントリ?」と思い読んでみると。

番組で紹介されていた42歳の建設会社社員のシングルファーザーの場合。毎朝、6時に起きて、子供二人のお弁当を作る。お父さんが作った弁当は「栄養のバランス」も「色彩のバランス」もなかなか見事で、堂に入ったものだ。でもすごい手間ひまをかけている。あんな弁当を毎朝作っておれば、お父さんが過労になるのもわかる。
「子供が肩身の狭い思いをしないための恥ずかしくない弁当」を作るために、睡眠時間を削って毎朝手間ひまをかけて「愛情弁当」を作っているという。

そうなんです。見た目もよくて栄養のバランスの整ったお弁当を毎朝作るって、もんのすごく大変なのだ。本当に。
散人先生によるとこれは「農協主導の『食育教育』の犠牲者」であり、ここから散人先生得意の「農協批判」となるのだが、まあそれはともかく。

でもね、別にこれ父子家庭だけじゃなくて、母子家庭だって共稼ぎ家庭だって一緒。朝早く起きて眠い目をこすりながらお弁当作ってるってのは。父子家庭にハンディがあるとしたら、予想できるのは子供の頃からの蓄積としての家事能力の違いだけど、だからと言って女性は皆料理が得意なんかじゃないし。

まあやっぱり基本的な家事能力は子供の頃から身につけておくってことだろう。リスク管理の観点から言っても。人生何があるかわかんないんだし。いつまでも自分の身の回りの面倒を見てくれる他人が存在するとは限らないのだ。

ついでに言うなら、朝ごはん食べさせることを徹底した方がいいかと思われ。親が起きられないとしても、自分でトーストとお茶ぐらい入れられるだろう。それにバナナとゆで卵がつけば充分。どうせ「食育」するなら「どうやって食事を作るか」と基本的な栄養学を徹底して教え込んだ方が実践的だと思うが、いかがだろう。

参考リンク:
なぜ?なに?食育農林水産省
#素材(農水産物)のことしか頭になさそうなサイト。どうやって「育」てるか、ここだけ見ててもわからない。啓蒙して、イベント打って終わり?いやもちろん地域では地に足のついた「地産地消」などの取り組みをやっているとは思うのだが。