心の中の2匹の犬(@IT自分戦略研究所 )

http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/column/stress/stress18.html

 ゲシュタルトセラピーの考え方では、葛藤(かっとう)の代表的パターンとして「トップドッグ」と「アンダードッグ」の対立を挙げています。
 自分自身を一定の枠の中で行動させようとして司令塔的なメッセージを発する部分をトップドッグ、その司令塔に反抗し、足を引っ張る部分をアンダードッグと呼んでいます。「こうするべきだ」「こうしてはならない」と自分を縛るのがトップドッグ、「でもそんなのは面倒くさい」「嫌だ」と駄々をこねるのがアンダードッグです。
 トップドッグのいい分は道義的に正しく、権威的で、破滅をちらつかせて脅迫します。「こうしなければ首になるぞ。上司から認められないぞ。愛されないぞ」
 それに対してアンダードッグは、防衛的で弁解的。いい訳も上手です。「でも明日やるからいいでしょう?」「初めから無理な設定だったんだよ」「良かれと思ってやったことだから」
 トップドッグとアンダードッグがいいたいことをいい合って主導権争いをしていると、自分の中で葛藤が起きます。どちらの声に従って行動したらよいか判断できなくなってしまうのです。

ゲシュタルトセラピーは不勉強なのだが、こういうアプローチがあるとは。参考になる。

 トップドッグにとって、アンダードッグの声は自分に反抗しているように聞こえるでしょう。従ってその声を無視するか、押しつぶすかしようとします。その両者の対立が心のエネルギーを消耗させることになります。
 ゲシュタルトセラピーでは、トップドッグとアンダードッグは、お互いの声を聞き合うことで和解できると考えます。これをセンタリングといっています。お互いが歩み寄り、中央で握手するイメージです。

エンプティチェア(空のいす)技法を使い、二つの椅子の間を交互に座りながら立場を変えて自分の中の「トップドッグ」「アンダードッグ」の対話を行う、とのこと。
ポイントは「一人称で話す」ことと「具体化する」こと。