キャリアプラン、75%が「やりがい」を重視(nikkeibp.jp)

対象者はこんな人たち。

回収件数 1883件
性別 男性89.6%、女性9.6%、無回答0.8%
年齢 19歳以下:0.2%、20代:11.7%、30代:39.0%、40代:31.9%、50代:14.0%、60歳以上:3.2%、無回答:0.3%

ネットアンケートとは言え、女性少なすぎ。

「勤務先を変える」と「起業する」が合わせて3割というのは、思いのほか少ない値でした。業績を回復させる企業が相次いでいるとはいえ、勤める側としては「回復」を実感できない状態がまだまだ続いています。「買い手市場において新しい勤務先がみつかるのか」、「起業しても顧客がみつかるのか」と考えると、 3年程度のスパンではまだ「リスクが大きい」と判断しているのでしょう。

地に足のついた回答という印象。と言うか、転職と起業を同列で扱うのもどうかと思いますが。しかし今後3年間を「わからない」と答えた人たちは迷っているということか、会社次第ということか、いずれにしてもこの変化の激しい時代にちょっと呑気ではないかというのは余計なお世話でしょうか。

興味を引いたのは、回答者が勤める企業の業種をキーにした傾向。「現在の勤務先に勤め続ける」を選んだ回答者の割合が、「電気・ガス・水道・運輸」では 64.3%、「政府・公共機関・官公庁・団体」では68.0%に達し、平均値を大きく上回りました。規制の強い業種と規制する側は「居心地がよいのだろう」と言うと、うがった見方に過ぎるでしょうか。

いや、まったくその通りでしょう。「既得権業種」とも言えるわけで。

「あなたがキャリアプランを考える上で、重視しているものは何ですか」との質問では、「やりがい」(75.3%)、「収入」(65.9%)、「適性」(49.6%)がベスト3を占めました。

「適性」キター!
よく聞かれます。「適性があるか教えてほしい」。はっきり言って職種への適性の有無なんかわかりません。必要なスキルや能力というものは明確に言えますが、「内気だから営業には適性はない」とか「体育会系だから開発には向いてない」というのは必ずしもそうではありません。「その仕事の何に自分が動機づけられるのか」がわかっているかどうかです。感謝されることなのか、他人をコントロールすることなのか、同じ職種でも実はポイントになるところが変わってくるのです。(このあたり高橋俊介さんの「キャリアショック」でキャリパープロファイルを例に出してわかりやすく書かれています。)