「転職・再就職をめざす女たち」ウン年ぶりの就職活動で感じたこと

Cafeglobe.com連載コラム「メディアの森の女たち」掲載。
好きで転職や再就職をやってるわけではないけれど、そういう機会を多くもつうちに、いつの間にか世の女性たちはたくましくなっているようです。

「自分はこのままでいいんだろうか?」「どう変わりたいんだろうか?」仕事をする女性は、そんなことを考える「人生の節目」に立つことが、男性よりも多いと感じる。仕事と育児を両立しようとする女性は特にそうだろう。その理由は、「女の人生は、仕事の成功だけでは幸せとはいえない」という考え方(※4)のせいでもあるだろうし、働く女性の多くが正社員以外のイレギュラーな働き方(パート・派遣・在宅勤務など)を、自発的に選択「させられて」いるからでもあるだろう(※5)。日本の経済は未だにデフレから脱出したようには見えず、働く女性を取り巻く環境はまだまだ厳しい(※6)。
しかし、女性の多くがイレギュラーな働き方を余儀なくされているからこそ、何度も立ち返ることになる転職/再就職の場が、自分を見つめ直す機会になっているのかもしれない。

多くの男性のアイデンティティが未だに仕事人としてのものに限られているのとは違って、全人格的なアイデンティティの確立につながってる、きっと。そう思いたい。