「子育ての社会化」が重要/05年度国民生活白書

要旨をかいつまんでみると。
●90年代の出生率低下要因は「非婚・晩婚化」は-0.08ポイントに対し「夫婦が持つ子どもの数の変化」が-0.12ポイント。80年代は「非婚・晩婚化」が-0.17ポイントに対し「夫婦が持つ子どもの数の変化」が-0.02ポイントと圧倒的に差があるのに対し、この変わりよう。つまり、「持たない(産まない・もらわない)」夫婦が増えていることが少子化に結びついているということ。
●未婚男女に聞く「結婚のデメリット」。男女共通で多いのが「自由な時間が少なくなる」「行動が制限される」「自由になるお金が少なくなる」で、トップ3。一方差が出た選択肢は男性「家族扶養の責任が生まれる」。いやハナから食わせてもらおうなんて思ってませんがそうですか。女性「義父母や親戚など人間関係が複雑になる」「家事に縛られる」堂々40ポイント以上の差をつけています。妻の親戚には興味なく、家事をやってる自分をまったく想像していない様子が浮かびます。差の大きさは前の二つには及びませんが、「仕事がしづらくなる/やめなければいけない」というのも。何で結婚するだけで女性だけが仕事しづらくなったりやめないといけないのか憤懣やる方ないったらありゃしない。
●結婚のメリットトップ4は「家族や子どもを持てる」「精神的な安定を得られる」「好きな人と一緒にいられる」「人生の喜びや悲しみを分かち合える」。個人的な一番のメリットは「もう『なぜ結婚しないのか』と質問されずにすむ」でしたが、本音をいうと。次に「精神的安定」ですかね。
●妻の年齢が25〓34才の共働き夫婦で、夫婦ともパートタイム労働者の割合が漸増している。ジニ係数はどの年代でも上がっているのだが、男性若年層(20〓29歳)の上がり幅が大きい。お金がなくて結婚もできないし子どもも作れない、ということか。
●「妻年齢40〓49才の世帯収入層別子どもの数割合」という資料で「年収400万未満」世帯では子ども0人が20.7%と群を抜いて多いが、一方4人以上が3.4%とこれも他の層と比べて一番多い。一体どうやって養育費を捻出しているのか不思議だけどそれは余計なお世話ですねすいません。