JCEJワークショップ「ジャーナリストとキャリア〜あなたの「働く」論を考える」のファシリテーターをつとめました

ご報告が遅れましたが、7月30日に開催された日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalist:JCEJ)さん主催のワークショップ「ジャーナリストとキャリア〜あなたの「働く」論を考える」のファシリテーターをつとめさせていただきました。

以前からブログつながりでお世話になってるJCEJ代表運営委員の藤代さんからお声かけいただき、実施することとなりました。
藤代さんの問題意識はご自身のブログ・ガ島通信の「ワークショップ「ジャーナリストとキャリア あなたの働く論を考える」を行います」にこんな風に書かれています。

ジャーナリストや表現者とキャリアについては、組織内で考えていればよかったこと、それを踏まえて「こうあるべき」といった議論が多かったように思いますが、メディアが多様化した時代、キャリアについては誰もが悩み、気にしている課題だと考えています。

日時・会場・タイムテーブルは下記の通り。

<日時・会場>
7月30日13時30分(受け付けは13時15分)から17時まで。
江東区富岡区民館(東西線門前仲町駅から徒歩)

<スケジュール>
13時15分 開場
13時30分 オリエンテーション、参加者自己紹介
13時45分 イントロダクション「キャリアを考えるヒント」
14時15分 ワークショップ
16時30分 クロージング
17時   会場撤収

当日の内容については、参加者の皆様が詳しいレポートを書いてくださっていて(感謝!)、こちらをお読みいただければ様子をご想像いただけると思いますが、実施者として少々補足を。

レポート記事:
「ジャーナリストとキャリア あなたの「働く」論を考える」を行いました(学生運営委員・木村さんの記事)

「正解」ではなく「ルーツ」を見据える ― 私にとっての「働く」論(サポートメンバー・荒川さんの記事)

自分にとっての、働くことの意味(運営委員・赤倉さんの記事)

「偶然を力に換える」〜「ジャーナリストとキャリア あなたの「働く」論を考える」〜(運営委員・田中さんの記事)

私にとって新鮮だったのは、全員の「働く論」の発表が終わったあと、学生運営委員の方に聞いた感想です。記事の中でもこのように書かれています。

今回のワークショップで印象的だったのは、考えてみれば当たり前かもしれないけど、大人の方がみんなすごく悩んでいたことです。大人も仕事とは何か、社会に価値を生み出せるか、どうしたらわくわくできるのか、知っているのではなくて考え続けながら働いていて、働いてきた経験を通して考え方が変わったり、価値観が変わっていくことを知りました。

そう、社会に出たあとも大人は日々悩んでいるんですよ!(笑) 悩みながら自分なりの解を見つけようともがき、いろいろ試して動いている。いつだって「発展途上」なのです。
大人のこんな率直な姿を見るのも、学生の方に「キャリア」を考えてもらうにはいい素材になるのかな、と改めて思いました。

また、イントロで「キャリアを考えるヒント」として、キャリア・アンカーとプランド・ハプンスタンス(Planned Happenstance)理論を紹介しましたが、かなり皆さんの印象に残った様子で、キャリア業界(?)では常識のような考え方も、世の中ではまだまだ圧倒的に知られていないのだなあと改めて実感。特に「キャリアの8割は偶然」「偶然を力に替えることができる」というプランド・ハプンスタンスの考え方は、田中さんがタイトルで使ってくださったように、実際働きながら様々な経験を積んできた方々にはとても納得感が高かったようでした。

そして、自分の「『働く』論」(働くとは何か、なぜそう思うのか、具体的エピソード)をワールド・カフェ形式で議論しアイデアを広げてもらう、という試みを行ったのですが、特にこういったワークショップが初めての皆さんには合ってるやり方かも、と感じました。肩肘張らずに、他の人の言葉から刺激を受けながら、これまでの自分のルーツや思いを探り、言語化していく。一人でじっくり考えるのももちろんアリだと思いますが、こういうやり方も意外にはまるなあ、と自分でやっておいて何ですが「悪くないじゃん」と少々自画自賛。もちろん各ラウンドでの「問い」はもっとブラッシュアップする必要があると反省しつつ、ソーシャルに自分自身を考える、みたいな感じで、短いけれど濃密な時間になっていたのではと思います。

懇親会の席で田中さんに「自分が何を大切にして働いているかはなんとなくわかったけど、このあとどうすればいいんですか?」と質問されました。
基本的には自己分析のあとは

環境分析(自分の今後の仕事やキャリアに影響を与える環境変化を予測し、対処策を複数考える)

ビジョン作成(3年〜5年後の自分の働く「ありたい姿」を考えてみる。できれば複数)

アクションプラン化(ビジョンを実現に近づけるために、直近1年間で何をするか具体的に行動計画を立てる)

という順序を経ていくことが多いです。このあたりのご案内も、ワークショップ内でしておけばよかったかな、と、これまた反省点。

今後とも個人の活動として、他の団体や組織の方でも、お声かけいただければ、今回のようなショートバージョンからもう少しじっくり時間をかけるものまで、キャリアを考えるお手伝いをさせていただきます。まずはご一報くださいませ。

※ワークショップ内でご紹介した参考書籍及び関連書籍:

キャリア・アンカー〈1〉セルフ・アセスメント

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キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)

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