2009年3月30日/答辞原稿

ご参考までに、原稿内容を。過去の原稿をいろいろ参考にさせていただきながら書きました。

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答辞

 早春のやわらかな陽射しに包まれ、桜の蕾もほころび始めた今日の佳き日に、私たちは修了を迎えることとなりました。

 本日は、諸先生方並びにご来賓の皆様方のご臨席を賜り、私たち修了生のために、盛大なる学位記授与式を挙行していただきましたことを、心よりお礼申し上げます。また、ただいま副学長、ビジネス科学研究科長より温かい励ましのお言葉を賜り、誠に有り難うございました。私たちは今日のこの感動を胸に刻み、明日からまたそれぞれの道に踏み出して参ります。

 思い起こせば、この同じ場所で私たちは筑波大学大学院の修士課程に入学いたしました。式に列席しながら、これから始まる新たな学生生活への期待、学業と仕事の両立への不安、そして何より修了生として再びこの場に来ることが本当に自分にできるのか、そんな様々な思いが入り混じりながらの時間だったことが昨日のことのように鮮明に思い出されます。

 一日の仕事を終え駆け込むように教室に向かい、授業に参加する日々は、想像を遥かに超える知的好奇心に満ちた濃密な時間でした。職場や家族の理解と協力のもと、様々な職種や年代の仲間と過ごす学生生活は、限られた時間との戦いであり、時には予想外の困難もありましたが、振り返れば学部生時代の何十倍も楽しく充実した時間で、自ら求める学びの喜びを心から実感できました。

 専門分野の第一人者である先生方のご指導をいただき、二年間の集大成として修士論文を完成できたことは、今後の人生の中で大きな自信と励みとなると共に、貴重な財産でもあります。これを起点として今後もライフワークとして取り組み続けたいと考えます。

 本日、修了という節目を迎えましたが、これからはそれぞれの分野で、この二年間で得られたものを最大限に活用し、社会に大いに貢献できるよう、さらに精進を重ねる所存でございます。

 最後になりましたが、私たちをここまで導いてくださった先生方、また学生生活を細やかに支援してくださった事務局の皆様、そして家族友人に改めて心からお礼を申し上げます。

 筑波大学大学院の益々のご発展と、皆様の更なるご活躍を祈念いたしまして答辞とさせていただきます。

平成二十一年三月二十八日
教育研究科カウンセリング専攻
修了生代表 (氏名)