PRESIDENTでGoogle登場

PRESIDENT2006.5.1号の特集は「『できる上司』入門!」というだいたい半年に一度は組まれるものだが、その中にあった「自分を助ける人事の要諦」でGoogleが紹介されていた。「働きがいのある職場づくり」という記事。最近マスコミへの露出が少しずつ増えてきてるのはだんだんと注目されてきたということか。

「ランチ会社用意」「ビリヤードやモノポリーあり」等のネットジャンキーな人たちには既知の事実も織り込みつつ、新サービスはエンジニアがアイデアを出していることや目標数字がないこと、また「ウェブ進化論」で有名になった感がある「20%ルール」などを紹介し、「自己管理能力が高く、誰に監視、管理されずとも自分の目標に向かって挑戦できる人材を採用するという前提があってこそ、こうした環境は生きてくるのだろう」と書かれている。

なんでも採用時には5回、6回の面接は当たり前で、最多で19回というケースもあったとのこと。たしかに人づてに「Googleの面接はきつい」と聞いたことがあった。おそらく知的レベルや人間性、そして価値観などを念入りに確かめ、「一緒に仕事したい」と思えた人しか採っていないのではないか。
その結果離職率は3%とのこと。普通の外資系企業の30%という数字に比べると驚異的に少ない。採用と事業の歯車が見事に合っていると言える。

まあこの雑誌の読者層を考えると、「グーグル」という会社自体目新しい(下手すると「えっ何『グルグル』って」という可能性もあり)だろうし、ここに書かれていることは「びっくり」な内容なのだろう。これもネット側人間とリアル側人間の断層の表れと冷静に受けとめることにしよう。