PRESIDENT読者3500人に聞きました

PRESIDENT2006.1.30号記事「波に乗れる人、乗り遅れる人 3500人大調査」より。タイトルにはこうあるが、実際の記事を読んでも誰が波に乗れて誰が乗り遅れるのか不明。

3500人へのアンケートだが、有効回答者の属性が公表されていないのでどのくらいバイアスがかかっているのか判断が難しい。が、雑誌の特性から見て8割以上が40代以上、職責は課長以上と推測される。男女比は8:2くらいか。
半数以上が業績は良くなっていると感じ、リストラの動きもほぼ終息したと見ている。業績が良くなった人たちは年収も上がり、逆に悪化した人たちは下がっている。一人当りの仕事量は増えていて、業績が「非常に良くなった」「非常に悪くなった」人たちが特に増えたと回答しているのが興味深い。

家族系では、配偶者との別居について。既に別居中または別居を検討中が4.5%。年代が上がるに連れ比率も増えていくが、60歳以上はがくっと落ちる。それに関連して就寝時の状況があり、別々の部屋で寝ている割合が2001年より増えている(27.6%)という結果を紹介しているが、記事の中で

これ(「同じベッドで寝ている」)が三十代になると29.8%に半減する。そして、「別々の部屋で寝ている」が20.3%も出現してくるのである。晩婚化が進んでおり、三十代で結婚する夫婦も増加している。そのような場合でも、別々の部屋で寝ている夫婦がいること自体が異常であるといえるかもしれない。

と書いている。これはちょっと論理が飛躍していないか。もっと言えば余計なお世話。たとえば20代は住宅事情が悪くて別の部屋にしたくてもできないとか、片方が子供と一緒に寝て片方が極端に帰宅が遅いため別になっているとか、夫婦仲以外のいろんな要因が考えられるはずだ。

「子供の生活費を何歳まで支援すべきか」という項目では、末子が23歳以上の層の結果がかなりトホホ。「義務教育終了後、大学等を卒業するまで」以前で回答しているのは43.5%と半数以下。「正社員などの安定した職業につくまで」24.7%、「安定した職業について経済的にゆとりができるまで」13.2%、「結婚するまで」12.4%。一体いつまで親が援助するつもりなのか。

また、個人に関することでは、「親友と呼べる人はいるか」という質問項目があり、職級別のデータが公開されていた。どの層も学生時代の友人が一番多いのだが、課長クラス、部長・次長クラスは「職場の同僚」の割合が他の層に比べて高いのが目立った。「職場の同僚」が「親友」って、どうにも考えにくく、こっちは親友と思っていても向こうは実は違っていたなんてことないといいけど、とつい余計な心配までしてしまう。一方「特にいない」人たちはどの層も10%ずつ。少なくとも私の周りの男性たちを見ていると、社外には友達いなさそうな人たち多いのだが。まして親友なんて。